一日目 SliemaからSt Juliansへ
>> Hotel Location
お散歩レポの前に地理的なインフォメーションを少々。
マルタでホテルの集中するエリアは、まず私が泊まってるスリーマ。ヴァレッタフェリーの上辺りに、小さくSliemaと表記されているのがわかるだろうか。ここはオフの人口2万人、オンの人口9万人という中級&大型ホテルの密集地帯で、比較的近年に発達した街なので歴史的建造物は少ない。ただし、どこへ行くにも便利なので、動く旅の人には非常におすすめだ。
一方、北側のSt Julians(セントジュリアンズ)は、交通の便は少々悪いけれど、遊ぶには最高のロケーション。近隣にはヒルトンタワーやドラゴラーナはじめ高級リゾートホテルが並び、カジノやクラブ、高級レストランなどナイトライフが充実している。リゾートライフ満喫派には、最も適した場所だろう。
南側の首都ヴァレッタは、全てのマルタバスの発着点であり、銀行やツーリストセンターなど、昼間の都市機能に関してはダントツ。しかし、ホテルは少なく夜は閑散として遊ぶ場所がない。とにかく交通の便を選ぶ、または世界遺産の街に泊まりたい、という向きでなければ少々不便かも。
この他、新興リゾートとしてブギバや、マルタでは貴重な美しい砂浜を誇るゴールデンベイなど、旅のスタイルによって宿泊地のチョイスも変わるだろうが、なめちゃいかんのは「直線距離が短い」イコール「すぐ行ける」ではないことだ。マルタは交通の便が決して良くない。バスはいちいちヴァレッタに戻って乗り継ぎになるし、ダイヤなんて何さの世界なので、10分遅れただけで遅延と騒ぐ日本の交通網に慣れた人には、意識の入れ替えが必要になるだろう。
>>Explore the boardwalk
さて、行かない人には全く関係ない話が終わったところで、いよいよ散策開始。
この日は土曜日で、本来なら閉まっている場所が多いのだが、逆に観光名所の聖エルモ砦は土日のみの開放。急げば間に合うと思っていたけど、飛行機の延着とお迎えのグダグダでタイムアウト。スリーマからセントジュリアンズの散策に切り替えた。
右の写真は、ホテルからタワーロードの遊歩道に出たあたり。こういう街灯のついた道が、延々と海岸沿いに続いていて、観光客も地元の人(その多くが犬を連れている)も、のんびり外の空気を楽しんでいるのがマルタ流。
日本と違うのは、柵の高さがどうとか、こんな突堤どうとか、国に安全性をゆだねるのではなく、快適が一番で後は自己責任。遊泳禁止区域なんてのもないし、変な看板や注意書きもないので、とても景観が素敵。
時間は午後5時半すぎ。マルタではこの時期、サマータイムなので、実際は4時半くらいかな?まだまだ明るいけど、この日は乾季には珍しく午前中に雨が降った(雨女の実力発揮)せいか、少し薄曇りで寒いっ!夏なのに、半袖では我慢できないほど寒かった。なのに、半裸で歩いているアングロサクソン…人種が違うってこの事か。
さて、肝心の海というと、ご覧の通り岩の海岸。日本での地中海のイメージというと、紺碧の空に白い雲、マリンブルーの海にヨットが浮かぶ…とかいう、優雅なイメージでしょ。実際はとんでもねぇ(笑)けっこう荒々しい海だわ、サブちゃんの歌が似合いそうな!特にこの日は風が強くて、波もどっぱんどっぱん、叩きつけて怖かった。
運ばれてきたパンを手に取ると、熱々。割ったら中から湯気が出てきて、スープとワインと共に食べると、とても優しい味わいだ。しかし、これでお腹がいっぱいになってはメインが入らないので、少しずつ暮れゆく夕陽を見ながら楽しむことにした。
ウェイターさんが「胡椒をかけますか」と聞くので、挽きたてをたっぷりかけてもらい、塩でいただく。これは結果的に大正解。野菜が非常に美味しいのだ。取り合わせもルッコラやシャキシャキのアスパラ、きゅうりの細切り、ねぎなど絶妙で、野菜のほろ苦さや甘さや、香りを堪能しつつ、ワインを美味しく頂戴した。
選んだのは「海老と蟹のラビオリ、少しカレー風味のソース、ほうれん草添え」みたいなもの。大きさは日本で食べる水餃子より、少し大きめで弾力のある皮の中に、すり身の海老と蟹のフィリングがみっちりと詰まっている。
ソースは薄味で、ほんのりカレーが香る。さっぱりと上品なヌーベルフレンチ仕立てのイタリアンだ。何より感心したのは、中央のほうれん草の火の通し具合。さっくりと甘味を残して加熱してある。しかもバターとワインが使われているのに、少しも水っぽくない。さすが、賞を取るだけのことはある味だった。きっと、この店では何を食べても美味しいのだろうと思う。
お勘定は、サラダとメイン(パンとスープ付)、ワインハーフボトルとスパークリングウォーターで、計27ユーロ。チップを含めて30ユーロを置いてきたが、非常に満足なディナーだった。
お散歩レポの前に地理的なインフォメーションを少々。
マルタでホテルの集中するエリアは、まず私が泊まってるスリーマ。ヴァレッタフェリーの上辺りに、小さくSliemaと表記されているのがわかるだろうか。ここはオフの人口2万人、オンの人口9万人という中級&大型ホテルの密集地帯で、比較的近年に発達した街なので歴史的建造物は少ない。ただし、どこへ行くにも便利なので、動く旅の人には非常におすすめだ。
一方、北側のSt Julians(セントジュリアンズ)は、交通の便は少々悪いけれど、遊ぶには最高のロケーション。近隣にはヒルトンタワーやドラゴラーナはじめ高級リゾートホテルが並び、カジノやクラブ、高級レストランなどナイトライフが充実している。リゾートライフ満喫派には、最も適した場所だろう。
南側の首都ヴァレッタは、全てのマルタバスの発着点であり、銀行やツーリストセンターなど、昼間の都市機能に関してはダントツ。しかし、ホテルは少なく夜は閑散として遊ぶ場所がない。とにかく交通の便を選ぶ、または世界遺産の街に泊まりたい、という向きでなければ少々不便かも。
この他、新興リゾートとしてブギバや、マルタでは貴重な美しい砂浜を誇るゴールデンベイなど、旅のスタイルによって宿泊地のチョイスも変わるだろうが、なめちゃいかんのは「直線距離が短い」イコール「すぐ行ける」ではないことだ。マルタは交通の便が決して良くない。バスはいちいちヴァレッタに戻って乗り継ぎになるし、ダイヤなんて何さの世界なので、10分遅れただけで遅延と騒ぐ日本の交通網に慣れた人には、意識の入れ替えが必要になるだろう。
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>>Explore the boardwalk
さて、行かない人には全く関係ない話が終わったところで、いよいよ散策開始。
この日は土曜日で、本来なら閉まっている場所が多いのだが、逆に観光名所の聖エルモ砦は土日のみの開放。急げば間に合うと思っていたけど、飛行機の延着とお迎えのグダグダでタイムアウト。スリーマからセントジュリアンズの散策に切り替えた。
右の写真は、ホテルからタワーロードの遊歩道に出たあたり。こういう街灯のついた道が、延々と海岸沿いに続いていて、観光客も地元の人(その多くが犬を連れている)も、のんびり外の空気を楽しんでいるのがマルタ流。
日本と違うのは、柵の高さがどうとか、こんな突堤どうとか、国に安全性をゆだねるのではなく、快適が一番で後は自己責任。遊泳禁止区域なんてのもないし、変な看板や注意書きもないので、とても景観が素敵。
時間は午後5時半すぎ。マルタではこの時期、サマータイムなので、実際は4時半くらいかな?まだまだ明るいけど、この日は乾季には珍しく午前中に雨が降った(雨女の実力発揮)せいか、少し薄曇りで寒いっ!夏なのに、半袖では我慢できないほど寒かった。なのに、半裸で歩いているアングロサクソン…人種が違うってこの事か。
さて、肝心の海というと、ご覧の通り岩の海岸。日本での地中海のイメージというと、紺碧の空に白い雲、マリンブルーの海にヨットが浮かぶ…とかいう、優雅なイメージでしょ。実際はとんでもねぇ(笑)けっこう荒々しい海だわ、サブちゃんの歌が似合いそうな!特にこの日は風が強くて、波もどっぱんどっぱん、叩きつけて怖かった。
まあ、見てちょうだい、岩よ、岩(笑)建物に使われているライムストーンと、質は多少違うとのことだけれど、やはり石灰岩が基本の島。波風に侵食されて、ボコボコ状態。
それでも、ここでみんな泳いだり甲羅干ししたり、カフェを満喫したり。そして、ちゃんと一定の間隔でゴミ箱(しかも分別できるハイパーなもの)が設置され、大切な海を守るための意識が高いことが伺える。
>>Today's dinner
>>Today's dinner
海岸とは反対側、街の方を向いた感じが左の写真。何気ない街の風景だけど、見事にライムストーンで構成されているので、 まるで映画のセットのよう。車と標識がなかったら、中世が舞台の映画に使えるんじゃないかと思ったら…やはりマルタは映画のロケ地としても有名で、ブラッド・ピット主演の「トロイ」はじめ、「グラディエーター」など数々の作品の舞台になっているそうだ。(http://www.mtajapan.com/movie.htm)
延々とセントジュリアンズまで歩くと、30分くらいして右手が湾になり、海際にエミレーツの赤い看板が並ぶカフェが見える。その辺りがセントジュリアンズの入り口で、もうしばらくすると、観光客に名高い「ラ・ドルチェヴィータ」や「ペピーノ」など、スノッブなレストランが見えてくる。
しかしそういう店はカップル向きなので、来た道を戻り、「Tripadvisor」で好評の「The kitchen」に行く事にした。場所はタワーロード沿い。ガイドブックでおなじみの「タ・コリーナ」から数軒セントジュリアンズ側の一階にある。
店の前には「○○受賞」のサインボードが、さりげなく出ている。きっと味には自信があるのだろう。今日は長旅+機内食でウンザリしていたので、美味しいものが食べたい。時間もまだ早いし、エイッとお一人様で飛び込み、首尾よくドア近く、海が見える席に陣取った。
メニューは、イタリアンが基本でフレンチをプラス。ちょっと洒落た地中海料理という感じだろうか。まずはマルタ名産のワイン、ハーフサイズで唯一あった「Delicata(デリカータ)」のシャルドネを。お値段は7ユーロ。日本でハーフ1000円程度のワインなど、居酒屋でも有り得ない値段だが、これが美味いの何の。一緒に頼んだスパークリングウォーターも上質だった。これで一気に期待が高まる。
次は、緑の野菜のポタージュ。メインメニューについてくるサービスらしく、この日はほうれん草と何かのハーブがピューレになり、上品なブイヨンで煮込まれていた。仕上げに、バターをトッピング。これは美味しい。東京レベル。こんな地方の観光地で、精一杯シェフが勉強して頑張っているのがわかる。どうやら初日から、良い店に当たったようだ。旅の疲れもどこへやら、がぜん食欲がわいてきた。そこへ、マルタ名物「マルタパン」が登場。
運ばれてきたパンを手に取ると、熱々。割ったら中から湯気が出てきて、スープとワインと共に食べると、とても優しい味わいだ。しかし、これでお腹がいっぱいになってはメインが入らないので、少しずつ暮れゆく夕陽を見ながら楽しむことにした。
ウェイターさんが「胡椒をかけますか」と聞くので、挽きたてをたっぷりかけてもらい、塩でいただく。これは結果的に大正解。野菜が非常に美味しいのだ。取り合わせもルッコラやシャキシャキのアスパラ、きゅうりの細切り、ねぎなど絶妙で、野菜のほろ苦さや甘さや、香りを堪能しつつ、ワインを美味しく頂戴した。
いよいよ次はメイン。マルタではパスタ類はStarter(前菜)サイズでオーダーできる場合が多いけれど、メインコースはそれがない。日本人には量が多いかと心配していたけど、比較的少な目の量で出てきて、一安心。
選んだのは「海老と蟹のラビオリ、少しカレー風味のソース、ほうれん草添え」みたいなもの。大きさは日本で食べる水餃子より、少し大きめで弾力のある皮の中に、すり身の海老と蟹のフィリングがみっちりと詰まっている。
ソースは薄味で、ほんのりカレーが香る。さっぱりと上品なヌーベルフレンチ仕立てのイタリアンだ。何より感心したのは、中央のほうれん草の火の通し具合。さっくりと甘味を残して加熱してある。しかもバターとワインが使われているのに、少しも水っぽくない。さすが、賞を取るだけのことはある味だった。きっと、この店では何を食べても美味しいのだろうと思う。
お勘定は、サラダとメイン(パンとスープ付)、ワインハーフボトルとスパークリングウォーターで、計27ユーロ。チップを含めて30ユーロを置いてきたが、非常に満足なディナーだった。
帰り道はもう、とっぷりと日が暮れて、街灯に照らされた遊歩道が、昼間とはまた違った表情を見せていた。写真の建物は、スリーマのランドマーク的なイタリアンレストラン「Il folizza」。ホテルからほど近い海側にある素敵な建物だが、表に観光客向けの呼び込み看板が出まくっていて、ちょっと入る気分にならなかった(笑)
明日は名所をめぐるバスを予約したので、それに乗って遺跡や海を見に行こうと思う。朝早いので、早く寝なくては。
明日は名所をめぐるバスを予約したので、それに乗って遺跡や海を見に行こうと思う。朝早いので、早く寝なくては。
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