二日目 青の洞門を目指して
>>The blue grott
食べ過ぎてお腹くるしい状態で3時のバスに乗り込み、行く先は本日の午後のメイン「The blue grott」(ブルーグロット)。この名前は、「何か聞いたことあるぞー」って人も多いはず。日本の観光客に人気のスポット、イタリアのカプリ島にある「青の洞門」。船で洞窟をくぐったら、青い水が輝く空間が現れる…という、幻想的な海の不思議。あれが、実はマルタにも存在するのだ。
しかし、よく考えたらカプリ島とマルタは同海域にあり、深度や岩の質もよく似ている。同じような洞穴が、島のどてっぱらに開いてもおかしくないのである。違いと言えば、カプリ島の方が規模が大きく有名で、船の料金も高いくらいだ。ならば、せっかくマルタに来たなら見て帰らないと損だろう。
パッと見は穏やかそうに見えても、バスを降りて海へ下っていくと…ご覧の通り岩だらけの海岸線に荒波が打ち寄せている。
(水着のおねえさんはファンサービス)
洞門へは写真右の階段を下った乗り場から、1回1000円程度で小船が出ていて、何人か揃ったところで出発、となるシステムだが、やはり思ったとおり本日は休業。残念だが自然には勝てない。もしまた来る機会があれば、その時はぜひチャレンジだ。
しかし、この景色を見られただけでも儲けもの。本当は欲張ってこのバスルートにある寺院や遺跡も見てみたかったが、いかんせんそこまで綿密な計画が練れず。のんびりまったり、行き当たりばったりの旅となった。
>>Beach combing
そんな私の心根を見透かしてか、ここで漁師のオッサン登場。全身タトゥで、20年前はイケメンだったかもしれないが、現在はマラドーナの金髪版、といった風。
「お嬢さん(こちらの男性は皆さんみのもんた)、俺の船なら良いエンジンがついてる。あんたを特別にGrottまで連れてってあげるよ!」「いやいいですから」「寺院にも連れてくしホテルまで送る」「いらんっ」
商売なのかナンパなんか知らんけど、オッサン粘る、粘る(笑)日本の草食系男子とやらに、爪の垢でも煎じて飲ませたいくらい。結局きっぱりお断りして(海外では重要)オッサンのわんこと記念撮影だけさせてもらった。こんなにデカいのに「抱っこしろ」と、ひざに上がってくる可愛ゆい奴。
左は海岸通のカフェにオブジェとして置いてある、ルツ(小船)を住処にしているらしい猫。どこに猫がいるか…クリックで写真を拡大してみると見つかるかも。ちなみに、船の下にはチビさんが4匹いるけど、カメラを向けたら隠れてしまった。残念、めちゃくちゃ可愛かったのに。
バスまでの残り時間に、海岸線をブラブラ。やはりカソリックの島だけあって、ここにもマリア様が。きっと船の安全を願って建てられたのだろう。きちんと手入れされていて、島の人々の信心深さが伺える。
>>Back to town
この後、最終バスで再び市街地へ。フロントでもらった案内チラシでは、ホテルまで送迎って書いてあったはずなのに、港で全員下ろされてしまった。さらには「無料クルージング付」と書いてあったのに、チケットらしきものも頂けず。仕方なくドライバーのお兄さんに聞いてみたら「Same ticket!」とのこと。このバスの乗車券は発券時のレシートなのだが、それがクルージングの乗船券にもなっているらしい。で、肝心の船はどこだ。「No more departures, today」「キーッ!」
多分、私の知能が足りてないせいかもしれないけど、このHop onバスはルールがややこしい。本当は明日、ゴゾ島へ渡った後にゴゾHop onを使おうと思ってたけど、やーめた。マルタより道が不案内なゴゾ島で迷子になったら、大変だ。
ということで、気を取り直して街の旅行代理店へ。観光地のマルタには、本当にそこら中にエクスカーション(現地ツアー)のサービスショップがある。今回、日本からは空港の送迎以外にブックしなかったけど、行ってみて不要であったことが確認できた。
で、朝の集合場所のプレルナホテルの一階にあるショップ「Oasis Tours」に飛び込んでみた。ちょっとカッコいいアフリカ系ヨーロピアンのお兄ちゃんに「ゴゾ行きたい、明日」というと、「オッケー、毎日出てるよ!」とのこと。料金は14ユーロ。日本で予約すると同じ英語ツアーが1万円になる。なんというボッタクリ!
写真を見てもらうとわかるけど、ほかのツアーもやたら安い。ちなみに、どこのショップも同様の値段のようなので、自分の泊まっているホテルの近くで申し込むべし。たいてい、そのショップが集合場所になり、バンで港へ向かうルートだ。
この後、ホテルでシャワーをあびて再び街へ。Tower supermarketというローカルのスーパーで土産物を物色し、ふらふらと散歩しながらホテルへ帰着。ちょっと疲れたのでCiskを飲んで眠ってしまった。時差ボケもちょっとあったのかもしれない。
その買い物の途中で見た、いかにもマルタな光景。左は表から見たライムストーンの建物。しかし、裏に回ってみると…
なんと、舞台装置のような「壁だけ」状態!しかもレンガはボロボロに風化して、手で押しただけで動く有様。それなのに平気で駐車場として利用している人がいるのがマルタならでは。地震が起こったらどうなるのかなんて、まったく心配してないらしい。それでも最近は鉄骨にライムストーンの外装だけしている、なんちゃってマルタ建築も増えているそうだ。国民の安全のためには、そっちの方がいいのかもしれない。
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