九龍/スターフェリーで海を渡る
>>Honkong station & IFC Mall
香港空港から街へ入るとき、多くの人が利用するエアポートエクスプレス。その香港駅の上に建っているショッピングモールが「IFCモール」だ。
ここは近所にあるランドマークなどに比べて、新しくカジュアル路線。外国人向け高級スーパー「シティスーパー」や各種ファーストフードも入り、地元の若者と観光客ごっちゃになって朝から晩までにぎわっている。
中の造りは相当複雑なので、慣れないうちは地図とにらめっこだが、そのお陰で旧正月の飾り付けを何箇所か見られた(要するに迷った)。そのひとつがこちら。赤いお札はお金を表す。金のなる木、金運アップということか。
このモールは空港へのアクセスのほか、買い物や食事でも利用したが、何より九龍へ渡るスターフェリーへの通り道として便利に利用させてもらった。このモールのすぐ北側が船着場になっていて、モールから直でつながっているのだ。
>>Star ferry port
IFCモールから通路を通って港へ到着。この一帯は、香港駅からバスターミナルを挟むように中環港と、香港島中心部の交通の拠点となっている。
中でも「天星小輪(Star ferry=スターフェリー)」は、香港ならではの交通機関。ビクトリア湾を見渡しながら、ゆったりと7分間の船旅を楽しめば、そこはもう尖沙咀の繁華街。しかも片道2.5ドル(約30円)とあって、地下鉄が整備された今も、市民の足としてフル回転している。
乗るときは、自動改札にオクトパスを「トゥッ(こちらではピッのかわりにトゥッと言うようだ)」として通過。もちろん切符も買えるが、小銭が面倒なので香港では全てオクトパス。乗り場に着いたら、時間が来るとゲートが開くので好きな所に着席。
船内はどことなくノスタルジックな趣で、シートに星のマークの革が貼ってある。スターフェリーのマークなのだろうか。固い椅子なので乗り心地はよろしくないが、やはり波の上を走る爽快感は最高。どこの国に行っても、海上交通に乗らずにいられない性質だが、とりわけスターフェリーは好きだ。
ちなみにこの通常のルートのほか、スターフェリーは別料金で観光クルーズも行っている。毎夜行われるレーザーショー「シンフォニーオブザライツ」の時間に合わせて乗ってみるのもいいだろう。さすがに一人旅ではロマンチックすぎるイベントだが(笑)
>>HongKong Museum of Art
前回の香港でいちばん好きだったのが、「香港藝術館(ヒョンゴンガイソッグン)」。尖沙咀の港を下りて、海沿いのプロムナードを東に行くと、すぐに大きな四角い建物が見えてくる。
この日は曇っていたので見晴らしはイマイチだが、晴れた日にはこの遊歩道からビクトリア湾をはさんで、くっきりと中環の景色が見える。カップルで散歩するにはぴったりのコースだ(ふん)
普通はここからペニンシュラブティックだの尖沙咀の繁華街だのに繰り出すのだろうが、私は香港ならではのアート体験へ出発。一階で券を買って、2階の入り口へGO。
入場料は10ドル。この日の特別展「触るアート」に逢わせて、立体パンフレットとよくわからないメガネをもらった。
私がこのミュージアムを好きな理由は、休日の昼間だというのに、ものすごく静かだということ。この日の特別展は、レプリカの彫像を並べて、直に触って感じてくださいという企画。おっちゃんが嬉しそうに女性の像のお尻や胸を触っているのを見て、噴出しそうになりながらけっこう楽しめた。
さらには常設展として、香港の歴史的なアートの数々や見事な焼き物、書簡など見ごたえある展示が楽しめる。
最後はお楽しみのミュージアムショップ。ゴタゴタに並んだ雑貨をかきわけ、ちゃっかりお目当ての「アラン・チャン」デザインのトレーや中国茶セットなどをゲット。どんな感じかは、ここをご覧あれ。
>>星林居 (Sing Lum Khui)
さて、お腹がすいた。何を食べよう、ということで足を向けたのが「星林居」という麺屋さん。香港には様々麺料理があるが、ここは「米線」(マイシン)という、米でできたビーフンとそうめんの中間みたいな麺を食べさせる専門店。香港内に確か3つくらい支店があったのではないだろうか。
チムの大通りを一本ハーバーシティ側に入った、裏通りに目立つ黄色い看板。ここは注文方法が独特で、このようなシートに自分で好みの具材やスープの味付けを書いて店員に渡す。
基本のスープは「中辣(ジョンラー)」で日本の激辛。私はけっこう辛いのが好きだが、それでも中辣でウッときた。慣れない人なら「小辣(シウラー)」で。辛いのがダメな人や子供には「走辣(サウラー)」。こちらでは「走」というのが「抜き」になるようで、基本のネギやコリアンダー(茜/香菜/パクチー)も増減可。そこへ好みの具材をトッピングして完成だ。
はいおまち。すごいボリューム(笑)
これを解説すると、中辣・中酸・汁あり麺チョイス。基本具材はネギとコリアンダー増量、にら、もやし普通。そこへレタス(生菜/サンチョイ)と魚蛋(ユイダン/魚の餃子風練り物)をプラス。
正直、上に乗ってる野菜だけでお腹いっぱい。でも、お味は美味しかったし、麺もつるつるして食べやすかった。
ちなみに値段は基本21ドル+トッピング4ドル~。だいたい30ドルもあればOKな庶民グルメだ。
>>Walk around Tsim Sha Tsui
お腹も満たされたところで、のんびり街歩き。尖沙咀は東京で言えば新宿とか渋谷みたいなノリで、ショッピングから飲食から何でもありのエリアだ。ただ、東京よりカオス度は高く、ハーバーシティをはじめとする巨大ショッピングゾーンの裏手には、こんなスナックスタンドや屋台風の店もひしめいている。
右:シルバーコードというファッションビル内のフードコート。この横に入っている「G.O.D」という雑貨屋がお気に入り。
こちらは「ペニンシュラ(半島酒店)」。やっぱり日本人だらけ。もともとブランド物には興味がないので、今回も地下を通り過ぎるだけ。でも、ここのチョコレートは確かに美味しい。マンダリンの薔薇ジャムとペニンシュラのチョコは、もらって嬉しい香港土産の上位5番には必ず入る。
こちらは「1881Heritage」というショッピングエリア。ペニンシュラのハーバー側にあり、ヨーロッパ調のつくりが若者にウケているのか、結婚式の撮影が行われていた。
しかしこっちのカップル(中華圏の人たち)、めっちゃポーズ取る、取る!まるでタカラヅカみたいな、大げさなポーズでにっこり。専属のカメラクルーがついて、ドレスのすそを広げたり、花びら撒いたり、もう大変。人前でそんなこと恥ずかしい、という概念が違うのだろうが、間近で見ると少し面食らってしまう(汗)
>>Hui Lau Shan(許留山)
香港リピーターの方なら言わずもがなの「許留山(ホイラウサン)」。もちろん行った!食べた!マンゴーばんざい!!!
日本ではあまり知名度がないが、ここと「糖朝」が香港でマンゴープリンを流行らせた火付け役と言われる、フルーツ系スイーツのチェーン店。
今回は新たに香港で大ブームの「楊枝甘露」にトライ。ココナツアイスにマンゴーとココナツソースをダブルでかけ、ザク切りマンゴーとポメロ(グレープフルーツに似た柑橘類)をトッピングしたもので、甘すぎずフルーツ感たっぷり。美味しすぎてもう、疲れが吹っ飛んだ。スイーツは偉大!
「許留山」のスイーツメニューに悶えたい方はこちら→http://www.hkhls.com/
>>Avenue of Stars(星光大道)
ビクトリア湾に沿った遊歩道、東側にあるのが「Avenue of Stars」。よくテレビ番組などでも取材されている、スターの名前の刻まれた道だ。アメリカの「マンズチャイニーズシアター」にも似た観光名所で、さすがに映画の都・香港らしく、ずらりと並んだスターの名前に圧倒される。中でも私の好きなスターたちといえば…
はい、兄貴!師匠!尊氏!先生!私が小学生時代から憧れ、その高みに触れようと敬い続けている「李小龍(Bruce Lee)」の名が…しかし、没後に作られた施設なので手形なし。寂しい限りだ。っつーか、めっちゃ陰が写ってるし(笑)
こちらは「成龍」、「ジャッキー・チェン」の手形。現代の香港を代表するスーパースターとして、こちらではウルトラグレートな存在であるらしい。
薬局でジャッキーの顔が付いた育毛剤を見た。ジャッキーが「生える」と言えば生えるのだろう。彼が行きつけの高級レストランには、その名が付いたメニューもあるらしく、もう長年この町には住んでいないのに、やはり彼はイコール香港であり続けるようだ。
こちらは個人的な趣味で「マギー・チャン」。もう、ウォン・カーウァイ監督の「華様年華」で見た彼女の姿にやられてしまい、私の中ではきれいな中国人女性の代名詞になってしまっている。
手形より、あのチャイナドレスのラインを残しておけないだろうか。フィガロで特集を組まれていた、あのグラビアもきれいだった。次に生まれてくるときは、ああいうボディバランスに生まれてきたいものだ。
最後は涙の一枚。大好きな大好きなレスリー・チャン。悲しいことに、中環のホテルから飛び降り自殺をはかってしまったが、今もフィルムの中で彼の輝きは色あせない。
作品では「ブエノスアイレス」が好きだった。ちょっと寂しげな目で笑う、なんともいえない表情がレスリーの魅力だ。享年46歳にも驚いた。もっと若いと思っていたが、下積み時代が長かったようだ。
締めの一枚はこれしかない(笑)
「Don't think, feeeeel !!!!」もちろん叫んできた、海に向かって。このブロンズ像の周りはいつも人がいっぱいで、しかも午後は逆光なので、なかなかシャッターチャンスがないが、気にせず撮った。
この像の向かい側に土産物がいくつか並んでいて、いちばん東側のショップに李小龍グッズが置いてあった。とは言ってもメモ帳やコップ程度のもので、伝説のスターではあっても香港ではもう栄光は過去のものらしい。
初めて来た香港で、黒檀鉄芯のヌンチャクやカンフースーツ一式を買い込み、検査で引っかからないかとドキドキしながら荷物を預けた日が懐かしい。
さて、日も暮れてきたので、ふたたびスターフェリーで香港島へ戻る。
香港空港から街へ入るとき、多くの人が利用するエアポートエクスプレス。その香港駅の上に建っているショッピングモールが「IFCモール」だ。
ここは近所にあるランドマークなどに比べて、新しくカジュアル路線。外国人向け高級スーパー「シティスーパー」や各種ファーストフードも入り、地元の若者と観光客ごっちゃになって朝から晩までにぎわっている。
中の造りは相当複雑なので、慣れないうちは地図とにらめっこだが、そのお陰で旧正月の飾り付けを何箇所か見られた(要するに迷った)。そのひとつがこちら。赤いお札はお金を表す。金のなる木、金運アップということか。
このモールは空港へのアクセスのほか、買い物や食事でも利用したが、何より九龍へ渡るスターフェリーへの通り道として便利に利用させてもらった。このモールのすぐ北側が船着場になっていて、モールから直でつながっているのだ。
>>Star ferry port
IFCモールから通路を通って港へ到着。この一帯は、香港駅からバスターミナルを挟むように中環港と、香港島中心部の交通の拠点となっている。
中でも「天星小輪(Star ferry=スターフェリー)」は、香港ならではの交通機関。ビクトリア湾を見渡しながら、ゆったりと7分間の船旅を楽しめば、そこはもう尖沙咀の繁華街。しかも片道2.5ドル(約30円)とあって、地下鉄が整備された今も、市民の足としてフル回転している。
乗るときは、自動改札にオクトパスを「トゥッ(こちらではピッのかわりにトゥッと言うようだ)」として通過。もちろん切符も買えるが、小銭が面倒なので香港では全てオクトパス。乗り場に着いたら、時間が来るとゲートが開くので好きな所に着席。
船内はどことなくノスタルジックな趣で、シートに星のマークの革が貼ってある。スターフェリーのマークなのだろうか。固い椅子なので乗り心地はよろしくないが、やはり波の上を走る爽快感は最高。どこの国に行っても、海上交通に乗らずにいられない性質だが、とりわけスターフェリーは好きだ。
ちなみにこの通常のルートのほか、スターフェリーは別料金で観光クルーズも行っている。毎夜行われるレーザーショー「シンフォニーオブザライツ」の時間に合わせて乗ってみるのもいいだろう。さすがに一人旅ではロマンチックすぎるイベントだが(笑)
>>HongKong Museum of Art
前回の香港でいちばん好きだったのが、「香港藝術館(ヒョンゴンガイソッグン)」。尖沙咀の港を下りて、海沿いのプロムナードを東に行くと、すぐに大きな四角い建物が見えてくる。
この日は曇っていたので見晴らしはイマイチだが、晴れた日にはこの遊歩道からビクトリア湾をはさんで、くっきりと中環の景色が見える。カップルで散歩するにはぴったりのコースだ(ふん)
普通はここからペニンシュラブティックだの尖沙咀の繁華街だのに繰り出すのだろうが、私は香港ならではのアート体験へ出発。一階で券を買って、2階の入り口へGO。
入場料は10ドル。この日の特別展「触るアート」に逢わせて、立体パンフレットとよくわからないメガネをもらった。
私がこのミュージアムを好きな理由は、休日の昼間だというのに、ものすごく静かだということ。この日の特別展は、レプリカの彫像を並べて、直に触って感じてくださいという企画。おっちゃんが嬉しそうに女性の像のお尻や胸を触っているのを見て、噴出しそうになりながらけっこう楽しめた。
さらには常設展として、香港の歴史的なアートの数々や見事な焼き物、書簡など見ごたえある展示が楽しめる。
最後はお楽しみのミュージアムショップ。ゴタゴタに並んだ雑貨をかきわけ、ちゃっかりお目当ての「アラン・チャン」デザインのトレーや中国茶セットなどをゲット。どんな感じかは、ここをご覧あれ。
>>星林居 (Sing Lum Khui)
さて、お腹がすいた。何を食べよう、ということで足を向けたのが「星林居」という麺屋さん。香港には様々麺料理があるが、ここは「米線」(マイシン)という、米でできたビーフンとそうめんの中間みたいな麺を食べさせる専門店。香港内に確か3つくらい支店があったのではないだろうか。
チムの大通りを一本ハーバーシティ側に入った、裏通りに目立つ黄色い看板。ここは注文方法が独特で、このようなシートに自分で好みの具材やスープの味付けを書いて店員に渡す。
基本のスープは「中辣(ジョンラー)」で日本の激辛。私はけっこう辛いのが好きだが、それでも中辣でウッときた。慣れない人なら「小辣(シウラー)」で。辛いのがダメな人や子供には「走辣(サウラー)」。こちらでは「走」というのが「抜き」になるようで、基本のネギやコリアンダー(茜/香菜/パクチー)も増減可。そこへ好みの具材をトッピングして完成だ。
はいおまち。すごいボリューム(笑)
これを解説すると、中辣・中酸・汁あり麺チョイス。基本具材はネギとコリアンダー増量、にら、もやし普通。そこへレタス(生菜/サンチョイ)と魚蛋(ユイダン/魚の餃子風練り物)をプラス。
正直、上に乗ってる野菜だけでお腹いっぱい。でも、お味は美味しかったし、麺もつるつるして食べやすかった。
ちなみに値段は基本21ドル+トッピング4ドル~。だいたい30ドルもあればOKな庶民グルメだ。
>>Walk around Tsim Sha Tsui
お腹も満たされたところで、のんびり街歩き。尖沙咀は東京で言えば新宿とか渋谷みたいなノリで、ショッピングから飲食から何でもありのエリアだ。ただ、東京よりカオス度は高く、ハーバーシティをはじめとする巨大ショッピングゾーンの裏手には、こんなスナックスタンドや屋台風の店もひしめいている。
右:シルバーコードというファッションビル内のフードコート。この横に入っている「G.O.D」という雑貨屋がお気に入り。
こちらは「ペニンシュラ(半島酒店)」。やっぱり日本人だらけ。もともとブランド物には興味がないので、今回も地下を通り過ぎるだけ。でも、ここのチョコレートは確かに美味しい。マンダリンの薔薇ジャムとペニンシュラのチョコは、もらって嬉しい香港土産の上位5番には必ず入る。
こちらは「1881Heritage」というショッピングエリア。ペニンシュラのハーバー側にあり、ヨーロッパ調のつくりが若者にウケているのか、結婚式の撮影が行われていた。
しかしこっちのカップル(中華圏の人たち)、めっちゃポーズ取る、取る!まるでタカラヅカみたいな、大げさなポーズでにっこり。専属のカメラクルーがついて、ドレスのすそを広げたり、花びら撒いたり、もう大変。人前でそんなこと恥ずかしい、という概念が違うのだろうが、間近で見ると少し面食らってしまう(汗)
>>Hui Lau Shan(許留山)
香港リピーターの方なら言わずもがなの「許留山(ホイラウサン)」。もちろん行った!食べた!マンゴーばんざい!!!
日本ではあまり知名度がないが、ここと「糖朝」が香港でマンゴープリンを流行らせた火付け役と言われる、フルーツ系スイーツのチェーン店。
今回は新たに香港で大ブームの「楊枝甘露」にトライ。ココナツアイスにマンゴーとココナツソースをダブルでかけ、ザク切りマンゴーとポメロ(グレープフルーツに似た柑橘類)をトッピングしたもので、甘すぎずフルーツ感たっぷり。美味しすぎてもう、疲れが吹っ飛んだ。スイーツは偉大!
「許留山」のスイーツメニューに悶えたい方はこちら→http://www.hkhls.com/
>>Avenue of Stars(星光大道)
ビクトリア湾に沿った遊歩道、東側にあるのが「Avenue of Stars」。よくテレビ番組などでも取材されている、スターの名前の刻まれた道だ。アメリカの「マンズチャイニーズシアター」にも似た観光名所で、さすがに映画の都・香港らしく、ずらりと並んだスターの名前に圧倒される。中でも私の好きなスターたちといえば…
はい、兄貴!師匠!尊氏!先生!私が小学生時代から憧れ、その高みに触れようと敬い続けている「李小龍(Bruce Lee)」の名が…しかし、没後に作られた施設なので手形なし。寂しい限りだ。っつーか、めっちゃ陰が写ってるし(笑)
こちらは「成龍」、「ジャッキー・チェン」の手形。現代の香港を代表するスーパースターとして、こちらではウルトラグレートな存在であるらしい。
薬局でジャッキーの顔が付いた育毛剤を見た。ジャッキーが「生える」と言えば生えるのだろう。彼が行きつけの高級レストランには、その名が付いたメニューもあるらしく、もう長年この町には住んでいないのに、やはり彼はイコール香港であり続けるようだ。
こちらは個人的な趣味で「マギー・チャン」。もう、ウォン・カーウァイ監督の「華様年華」で見た彼女の姿にやられてしまい、私の中ではきれいな中国人女性の代名詞になってしまっている。
手形より、あのチャイナドレスのラインを残しておけないだろうか。フィガロで特集を組まれていた、あのグラビアもきれいだった。次に生まれてくるときは、ああいうボディバランスに生まれてきたいものだ。
最後は涙の一枚。大好きな大好きなレスリー・チャン。悲しいことに、中環のホテルから飛び降り自殺をはかってしまったが、今もフィルムの中で彼の輝きは色あせない。
作品では「ブエノスアイレス」が好きだった。ちょっと寂しげな目で笑う、なんともいえない表情がレスリーの魅力だ。享年46歳にも驚いた。もっと若いと思っていたが、下積み時代が長かったようだ。
締めの一枚はこれしかない(笑)
「Don't think, feeeeel !!!!」もちろん叫んできた、海に向かって。このブロンズ像の周りはいつも人がいっぱいで、しかも午後は逆光なので、なかなかシャッターチャンスがないが、気にせず撮った。
この像の向かい側に土産物がいくつか並んでいて、いちばん東側のショップに李小龍グッズが置いてあった。とは言ってもメモ帳やコップ程度のもので、伝説のスターではあっても香港ではもう栄光は過去のものらしい。
初めて来た香港で、黒檀鉄芯のヌンチャクやカンフースーツ一式を買い込み、検査で引っかからないかとドキドキしながら荷物を預けた日が懐かしい。
さて、日も暮れてきたので、ふたたびスターフェリーで香港島へ戻る。
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