ドバイ名物、モールへGO!GO!


>>Mall of the Emirates

 灼熱のドバイで、観光客のいちばんのお楽しみと言えばモール巡りではなかろうか。もちろん砂漠キャラバンや豪華クルーザーで湾めぐりなども盛んだが、庶民が日中に気楽に遊べる場所と言えば、やっぱりドバイではモールに限る!

 外の40度超えの気温もなんのその、キンキンに冷房がきいた室内で、朝の10時ごろから夜遅くまで、買い物やスポーツやエンターテインメント、食事も楽しめるとあって、観光客だけでなく地元民も利用度が高い。日本のモールとは規模が違う、一大遊興施設なのだ。


 そのモールの集客No.1が「モールオブジエミレーツ」。ここの売り物は、なんと室内スキー場がある!!!!熱波で蜃気楼が見える砂漠にスキー場って、なんて突飛な…と思うでしょ。でも、それをやっちゃうのがドバイ。
 モールの一階にドーンと備えられたスキーゲレンデ。隣にはカフェレストランがあり、スキー場見ながらコーヒータイムの方も多数。

 ウェアのレンタルもあるので、観光客も手ぶらで楽しめる。でも、見てると地元のお金持ちと思われる家族が子供を遊ばせている方が多かったかな。きっと、雪の世界にひとかたならぬ憧れがあるのでしょう。

スキードバイ/http://www.skidxb.com/


 さて、スキードバイを後にして中央ホールへ。ここは、比較的ドバイでは新しいモールで、最近できた鉄道(メトロ)の駅も入っている。つまり、空港から直で乗り入れができるのだ。これはすごい。

 今回、私もここからぜひメトロに乗ってみたかったが、スケジュール的にアウトで断念。確か数十円で乗れるそうで、プラス料金でゴージャスな車両が用意されているのもドバイ的。

 左は買い物の途中で補給したドリンク。ベリーのスムージー、本当に美味しかったけど500円くらいとお高め。水はスーパーより少しお高い100円程度。

 

 この後、モール内にあるスーパー「カルフール」へ。実はそこが今回の旅でいちばん笑えた。 「カルフール」は世界各国に出店しているフランス資本のスーパーマーケット。ドバイ店の広さは、じっくり見て回ると1時間はかかるほど大きいのだが、その店内中央で人の輪ができていたので、覗いてみると・・・。それが右の写真。

 なななんと、日本のデパートでよく見かける「万能スライサー」!そして流暢な英語でしゃべっているが、販売員は日本人…?こんな中東の国で売れるのかと思ったら、けっこうな勢いで売れていてびっくり。すごいぞ、ニッポン商人!メイドインジャパンは世界を征服する。
 一方、こちらはピクルスコーナー。日本でも漬物屋さんは樽で売るけど、品揃えがほぼオリーブとペッパー類というのが、民族性を感じてしまう。あんまり眺めていると、係の人に「買え」と言われそうなので(強面だった)、チラチラと見ただけだったけど、辛いとか甘いとか粒の大きさが違うとか、それだけでこのバリエーションがあるのはすごい。
 
 そして、デーツ(なつめやし)売り場。とにかくこちらは国中でデーツを売っている。いわばアラブの民族食だ。ご家庭用からお祝い用まで品揃え豊富。人気はチョコをかけたチョコデーツ。

 
チーズ売り場もまた、圧巻!

 このショーケース、向こうからこっち側まで全部チーズ!アバヤを着た赤ちゃん連れの主婦が、人間の頭くらいの白チーズを包んでもらっていた。アラブの料理はチーズを使ったものが多いのだろうか。こんなにあったら味がわからなくなりそうだ。日本でこれに匹敵する食べ物はないような気がする。すごい。


 結局、山ほどアラブのヘンテコなもの(日本人から見たら)を買って、フードコートへ。あんまりお腹はすいてなかったが、これ食べておかないとだめでしょ「マック・アラビア」。名の通り、アラブ圏にしかないラップ式のマクドナルドだ。カウンターの長蛇の列に並び、チキンとコフタ、2種類あるうちのコフタを注文してみた。
 ←開けたところ。コフタとは牛や羊のミンチを固めて焼いたソーセージで、トルコのハンバーグ「キョフテ」も同じ語源かと思われる。けっこうボリュームのあるラップ、お味のほどは………「うーむ、ハンバーガーと変わらんじゃないか」(ガクッ)やっぱマックはマックだわ(笑)



>>Dubai Mall

 さて、お次はMall of the Emiratesと双璧を成す「Dubai Mall(ドバイモール)」のご紹介。ここはとにかく広い!111.5万平方メートルと言われてもピンとこないが、ドバイでいちばん、世界でも最大級の面積を誇るモール。入り口にはガイドブックが置いてあり、館内のあちこちにも、やたら親切なインフォメーションがある。


 また、あの世界一の塔「ブルジュ・ハリファ」や、これまた世界一の高さと規模を誇る噴水ショー「ドバイ・ファウンテン」、アルマーニホテルや様々な施設がテーマパークのように隣接しているので、全部見ようと思ったら一日では足りないほど。

 左の写真は、3階の渡り廊下から階下を見下ろしたところ。このように東西南北、延々と街が続いている。ちなみに真ん中の椰子の木は本物。でかくなったらどうすんの(笑)とりあえず、ざっと見渡して時間もないので、いちばんのウリである、ビッグ・アクアリウムを見に行くことに。
 

 一階のメインフロアを見下ろすと、バーンと壁一面に広がる青いパノラマ。これがドバイモールが誇る、世界一厚いアクリル板を使った大水槽なのそうだ。
 
 この水槽はモール内の「ドバイ水族館」の一部で、買い物客はここだけ自由に見学できる。
 ただし、もちろん館内に入るには料金が必要で、右の写真にあるように、大水槽の前のかぶりつきエリアも、入場料を払った人専用に通路が設けられている。私のようなタダ見の客は、後ろから見させていただくのだ。まあ、それでも十分楽しめるが。 





 これが水槽内の望遠撮影。かなりの迫力だ。美ら海より大きい気がする。中には色とりどりの魚がガンガン泳いでいる。お約束のジンベエやシロワニなど、ペルシャ湾にはいない魚もガンガン泳ぐ。水温が合わない魚もいるだろうに、あんまり関係ないようだ(苦笑)


 しかしスキードバイといい、この水族館といい、こんな灼熱の砂漠の国でこんな真逆な施設を作ってしまう、ドバイの浮かれっぷりに寒いものを感じてしまう。

 車で通り過ぎる時に、ぽつぽつと目に入る廃墟のようなビル。ドバイショックで状況が傾き、借り手のないままに朽ちていく建物も多いと聞くが、数十年後にこの地を訪れたら、この輝く大水槽も、蜃気楼のように消えてなくなっているのだろうか。ふと、そんな考えが頭をよぎった。


 さて、歩き回ってお腹もすいたので、モール内のフードコートでお食事タイム。ここはメトロも直結してないし、外に出ると溶けるので致し方なくだけど、ファストフードからピザ、寿司(回っていた!)、中華、パスタなどなど、世界の料理が楽しめる。

 私が選んだのは、もちろん地元の料理。ここまで来てアラブ料理を食べなくてどーするよ!中でも、中東でいちばん美味しいとしてアラブ圏では主流になっている、レバノン料理(レバニーズ)にチャレンジすることに。

 写真はグリルの盛り合わせセットに、単品でタブーレ(右上のサラダ)を追加したもの。コーラ込みで約1500円。右の黄色い平焼きパンの下には、チキン、ミンチのケバブ、ビーフ、マトンのグリルが香草とともに盛られ、その横にはたっぷりのポテト(アラブ料理なのかは不明だが、めっちゃみんな食べていた)、ピタパン、ハンモス(ひよこ豆のペースト)。

 別注のタブーレは私がアメリカ在住時に、仲良しだったサウジの女性から習った思い出の味。イタリアンパセリを刻み、麦と混ぜてオイル、レモンで味付けした素朴な和え物だ。

 腹ごしらえが終わったら、お土産の買い物へGO。空港でもたくさん土産物は手に入るが、どうしても値段が高めで選択肢が少ない。なので、できたらモールで購入しておく方がいいだろう。

 私は買わなかったが、こちらで人気の「パッチチョコレート」は、主要なモール内には必ずあると言っていいほど、おなじみのショコラティエ。芸術みたいにデコレーションされたチョコデーツやトリュフなど、よそ様に差し上げるにはおすすめの土産だと思う。

 ←関係ない写真。オマー・シャリフのような超絶イケメンが目の前を通過(笑)カンドーラの後姿がかっこいい。中東にはたまに人間離れした美形がいる(男女問わず)



 さて、いよいよ夜が更けてきて、お楽しみタイム!ドバイモールでは「噴水ショー」があると前述したが、そのショーが見られるのが、モール横にある池。

 もちろん人工池で、その一角にはどーんと→→あの「ブルジュ・ハリファ」がそびえ立つ。間近で見たら、すごい迫力!高さは1kmちかくあるみたいで、当然ながら日本の建築法では建てられる高さではないだろう。タクシーの運転手さんに「地震がおきたら、とか考えたことない?」と聞いたら「地震は起こらない想定で建てている」とのことだ(苦笑)

 ちなみに「ブルジュ(バージュ)」とは、アラビア語で塔の意味。そして「ハリファ」とは、この塔に大金を出資した人の名前。着工当時は「ブルジュ・ドバイ」と呼ばれていたが、金の力でどうにでもなるようだ(笑

この天空の塔は、地元民の集まる場所にもなっていて、池の周囲ではシーシャ(水パイプ)を楽しむ男性グループ(見事なくらいオトコばっかり)が、カンドーラ姿で甘い匂いを漂わせている。暑い国だから人々は夜行性とは聞いていたが、リアルなアラビアンナイトに強烈な異国情緒を感じてしまった。
 そうしているうち、ショータイムがやってきた!池の最も「ブルジュ・ハリファ」に近いあたりで、ジャーンと大音響のアラビック・ミュージックがかかり、人々が一斉にカメラを向ける。きたきた、水だ!

 七色のライトに照らされ、水の柱がドーンと上がる。とんでもない高さ!公園の噴水を思い浮かべていたら、絶対にフレームインしない。

 聞けばこの「ドバイ・ファウンテン」、ラスベガスでシルクドソレイユのショーを手がけたチームが企画したそうで、わずか1分くらいの時間だったが、無料で見るエンターテインメントとしては、かなりのレベルだったと思う。






 ということで、駆け足25時間観光終了。名残惜しいが空港へ向かう。みんなドバイは「お金がないと楽しくない」と言うけれど、ホテルも探せば一部屋1万円以下でもあるし、無料や低料金の施設もいっぱいある。何より文化のギャップが素晴らしくワンダホーなので、ぜひぜひ一度足を運んでみることをおすすめする!



次:最後はおみやげ編


スパイスと金キラのスーク(市場)へ



>>Spice Souk
 スーク(市場)は、私がドバイで行きたかった場所のひとつ。さっきアブラに乗る前に撮った写真の対岸、近代的な高層ビルの足元に、いかにもアラビアンな市場が広がっていようとは、旅行者には想像できまい。


 今は地元の人間向けというより観光客向けになっているようだが、それでも独特の「ヤバさ」と「アラビア感」が、これでもかと楽しめる。まずはスパイスのスーク(市場)から。


 スークに足を踏み込んで「わっ」と思うのは、その匂い。カレー粉に花の香りや線香の煙、柑橘系やハーブが混じったような、ひどく複雑でエキゾチックな臭気が襲ってくる。


 それもぞのはず。暗くて狭い通路の両側に、間口の狭い小さな店がギュウギュウひしめきあい、それぞれにめまいがするような種類のスパイスを売っているのだ。世界にはこんないっぱいのスパイスがあったのだと、感動する瞬間。

 実はこの日は休日なので、スークも半分以上が閉店していたけれど、いくつかの商魂たくましい店が開けていた。右の写真は、その内部。店の前の樽に盛られた色とりどりのスパイスも迫力ものだが、狭い間口を入ると広がる光景は、とんでもなくエキゾチックで異質なものだ。

 ぐっと寄った図が左。


 スパイスの瓶詰め、豆、お茶、線香、なんだかよくわからない香油、クッキーやデバイ名物のチョコデーツ(デーツ=なつめの実にアーモンドを詰め物にし、チョコでコーティングしたもの)、あれやこれや。

 私はここでアラブの人には欠かせない「乳香(フランキンセンス)」を購入。これは樹脂の一種で、炊いてお香にする他、食べて薬の代わりにもなる。ただし上等なものしか美味しくないので、「ちょっと食わせろ」
「まけろ」「もっとまけろ」の攻防戦の結果、100g瓶を半値(500円くらい)でゲット。


 この他、スパイススークには小物や工芸品、スカーフだらけの店や、アバヤを売る店、様々なショップがひしめいている。

 右の店は、シーシャ(水煙草)の専門店。シーシャパイプを買おうかどうかずいぶん迷ったが、煙草を吸う習慣がないことと、炭火を起こす面倒からパスした。値段は2000円程度から上は細工によって際限ない。
 ちなみにこの水煙草、普通の煙草とは全く違う香りがする。林檎、レモン、ピーチ、シナモン、ミント…まるでキャンディーのようなフレイバーがついていて、カフェのシーシャルームからは、ふわっと甘い香りが立ち上る。1時間ほどかけて、ゆったり社交の場で楽しむものなのだそう。



>>Gold Souk

  「スパイススーク」から歩いてわずかな距離にある「ゴールドスーク」。こちらは見てのとおり、金の取引がされている市場だ。



 日本でも御徒町などに金の店が並んでいるが、その量と派手さがドバイはすごい。もともとこちらでは、金を財産として蓄財するためか、子供でも金の首輪をつけていたり、アクセサリーの好きな民族のようだ。

 特に多いのがバングル。ご覧のように果てしなく腕輪の列が続く。値段は交渉しだいでかなり変化するらしく、高いものほど値引きも大きくなる。自分の好みでデザインしてくれる店や、宝石を扱っている店など、光り物に目のない女性には、非常に興味のある場所だろう。逆に私のような貴金属に興味のない人間にとっては「へぇ」で終わる(笑



 ところで、スークの近隣で多く見られた、「ただ座っているだけ」の男性たちについてガイドさんに聞いてみた。すると、
 「あー、あれは休みの人たちが涼んでるんです。家は暑いの。出稼ぎは冷房もない部屋にいっぱい住んでるから」

 なのだそうだ。うまく勤務時間や休みが分かれればいいが、そうでなければ自分の家で眠れない悲劇もあるそうで、それでもドバイには、その苦労を上回る魅力があるのだろう。
 

 最後に、スークの中のジューススタンドで生ジュースを飲んでみた。ドバイは暑い国だけに、水分補給は大切。あちこちで水が安価で売られているほかに、こういう生ジュースの店も多い。ただし、値段は贅沢プライス。水は一本60円なのに、こっちは500円を軽く超える。

 頼んだのはドバイ名物「レモンとパセリ」。日本でイタリアンパセリと呼ばれる平たい葉のパセリとレモン、砂糖やはちみつなど入れたヘルシーな定番の味なのだそう。ちょっと私たちの舌には慣れない味だが、いかにも体によさそうな気がする。この他に、様々なフルーツのジュースやそれらをミックスしたもの、椰子の実も置いてあった。


気温40度超えの中、街をめぐる



>>Jumeirah Mosque
 スークを出て車で西へ向かい、やってきたのがジュメイラ地区。ジュメイラとはアラビア語で「美しい」という意味で、海沿いに開発された町並みは、その名にふさわしい景観を誇っている。

 その中でもひときわ目を引く白亜の建物が「ジュメイラモスク」。一般的にイスラム圏では異教徒がモスクに立ち入ることは禁じられているが、このモスクは条件付で見学が許されている、ドバイで唯一のモスクだ。

 ただしこの日は休日に当たるため、残念ながら中は見られず写真のみ撮影。見学希望者は、毎週木曜日と日曜日の午前中のツアーに参加のこと。イスラムの基本理念を説明してもらえるそうだ(英語のみ)

ちなみに参加料金は10ディルハム(約300円)。服装規定があり、女性はスカーフ着用(モスク受付で無料貸し出しも)。イスラムでは髪は性的な意味があるとかで、必ず女性は隠さなくてはいけない。もちろんキャミや短パンなどもご法度だ。

>>A shopping mall(name unknown)

  次にやってきたショッピングモール。名前は不明(笑)ガイドさんが「トイレ行く方はこちらで。○分後に集合です」と言っていたので、観光地ツアーにお決まりの「お土産物屋さんに案内」のパターンか。

 無名なモールらしく、階層は3階+地下駐車場。客はほとんどなし。インド系と中国系のショップばかりなので、わざわざドバイくんだりまで来て買うようなものがない。仕方がないのでトイレ見学。

 出た、アラビア方式。一応は外国人が多く集まるモールなのでペーパーもあるが、やはり洗浄ノズルが。ここでは便器が西洋式だけど、和式に近いのがアラブの本式であるもよう。要するに日本のウォシュレットと同じ考え方だ。金持ち国家なら、いっそ機能便座にすればと思うのだが、そこは宗教と慣習の上から、譲れないものがあるのかもしれない。


  モールの中にあった、じゅうたん。大きさは2帖くらい?なんだか空飛ぶじゅうたんみたいと思って眺めていると、ガイドさんが後ろから「よーく見てください。近くに行って」というので、ずずいとズームアップ。

「ん?なにかついてる。」

 そう、ごろっとした石のようなものが、豪華な金糸の刺繍がほどこされた上に、びっしりと飾られている。もしかしてこれ…

「全部、宝石です」「ぎょえ~~~!」

 ホイッと展示してあるけど、値段は高級車が軽く買えるほど。もちろん石がついているので、この上に座ることはなくて、壁掛けなどに使うそうだけど、やっぱりアラブはすごい。お金持ちのケタが違う。


>>Burj al-Arab

 お金の匂いのするモールを出て、さらにお金持ちの集うジュメイラビーチへ。この一帯は外国人むけの高級宅地開発が進行中で、海に突き出た「パームジュメイラ」は、よく日本のテレビでも取り上げられている。椰子の木の形をした世界最大の人工島で、ビル・ゲイツやベッカムの別荘があることでも有名だ。

 驚いたのが、海の美しさ。ドバイとビーチリゾートはいまいち結びつかないイメージだが、ペルシャ湾は沖縄に匹敵する透明度を誇る。ただし熱波と紫外線が強く、長時間は肌をさらせない。


 そのジュメイラビーチの中でも、際立つのが「バージュアルアラブ」。世界最高、7つ星のホテルで全室がスイート。宿泊客かレストランの予約をしていないと入館さえできない。室料は一泊35万円からとも言われ、客の大半を占めるセレブたちは、1週間や1ヶ月滞在することもあるとか。

 ちょっと恥ずかしかったのが、このホテルのバーに80万円のカクテルがあるそうだが、それを飲んだのが…

「カンダウノ!とても有名デース」

 ドバイでは一番知られた日本の芸能人だそうで、あれが日本のスタンダードと思われたらどうしようと、心配になってしまった。

ちなみにホテル内部はこちらがとても詳細
http://www.tabisuki.jp/DUBAI/DUBAI_1.htm



アブラ(渡し舟)でクリークを渡る






>>Half day trip
 さて、いよいよドバイの街へGo!宿泊ホテルの話は(色々あったので:苦笑)後述するとして、今回はストップオーバーで時間が限られているため、ガイドさんをお願いして半日観光に行くことにした。日本から5000円~程度でオンライン予約でき、ドバイの名所を一回りしてくれるので初めての観光の人にはお得で便利。もちろん、現地に着いてからでも山ほどツアーがあり、空港やホテルで簡単に申し込める。ただし案内は英語オンリーだ。

 ドバイの観光名所は、古いものに関してはクリーク(運河)沿いに発達した村の名残から、今もクリーク西岸のデイラ地区がメインになる。反対にモールや高級ホテルなど新しい施設は、海沿いにデイラから西側に伸びている。まずは、クリーク周辺の旧名所へ。

>>Dubai Museum

 この日私を案内してくれたのは、エジプト人のイケメン兄ちゃん。(ごめん、名前忘れた)日本語ペラペラで、身長190cmはあろうか。ドバイの多くの男性が着るカンドーラ(またはディスターシャ)というロングシャツが涼しそう。

 ホテルからバンに乗り込み、まず目指したのは「ドバイ博物館」。サンゴ岩で出来た要塞のような建物で、以前は首長が住んでいたそうだ。大砲とか置いてあって、ちょっと怖い構えなのだが、内部はわずか3Dh(1Dh=ディラハム:約30円)でドバイの歴史や風俗を学べる歴史博物館になっている。


 ところが!この日はなんと休館日…(涙)ドバイの休日は毎週月曜日。敬虔なイスラムの方々は、きちんと休息日をお守りになるようで、なんとまあ間の悪い日に来てしまったものか。

 仕方がないので、外観を撮影だけして退散。今からドバイに行く皆さん、この月曜休日を頭に入れてから、ぜひスケジューリングを。ちなみに、ドバイを日本では「デュバーイ」と発音する人が多いけど、現地の発音は「ドゥーバイ」。日本式の発音では通じない場合もあるので、ちょっと注意。

「ドバイ博物館/Dubai Museum 」 http://bit.ly/76mW8P


>>Dubai Creek

 ドバイ博物館から目と鼻の先。いよいよクリークが見えてきた。けっこう幅が広い。海から流れ込むので、砂漠の国なのにたっぷりと水をたたえて、波もなく優雅に船が行き来している。

 現代では橋がかかり、空港のある対岸とデイラ地区は車で行き来ができるが、昔はアブラと言われる渡し舟が、唯一の交通手段だった。そのアブラに乗ってクリークを渡る。もちろん現地の方々と一緒だ。かなりわくわくする!


 船の料金はガイドさんがまとめて払ったので、いくらだったか不明だが、労働者の足なのでおそらく安いはず。ドバイはお金持ちの国と思われているが、労働階級は貧困に苦しむ人が多いので、交通費や水などが安い。ホテルのレストランでペットボトルの水を買ったら2Dh(60円)だった。(ただし、コーヒーは500円)

 左がアブラの船内。乗ってる地元民は、ほぼ男性。やはり女性は街中にも少なく、アバヤ(イスラムの女性用衣装)に覆われていない外国人は、遠慮なしにジロジロ見られてしまう。宗教上、仕方ないことではあるが…なんてことを考えているうちに、船が動き出した。


  この日の気温は午前中で40度近くあったのだが、クリークの上は爽やかな風が吹き抜ける。思った以上に水もきれいで、魚もいっぱいいるのだそうだ。

 船の中でちょっと面白いものを発見した。天井に設置されている救命胴衣。(右)規則なのだそうだが、迅速に使えない高さにあるし、きっと同乗の紳士たちは、こんなものはつけずに泳いで川を渡りそうだと思った(笑)
 そして、船は対岸へ到着。旧ドバイの匂いたっぷり、スーク(市場)へ突入!











ドバイ国際空港


>>DUBAI International Airport


 飛行機を乗り継ぎ、やってきたぞドバイ国際空港。別に空港に来るのが目的ではないけれど、テレビ番組でも盛大に取り上げられている、金満ドバイの象徴とも言えるゴージャス&ビッグな国際空港。いやはや、一見の価値あり!そのごく一部をご紹介…

←どうでもいいけど、上から3列目。国際線乗り継ぎゲートの掲示板で、ちょうどマルタとラルナカが回転する瞬間をシャッター遅くして撮影に成功。しかしこの行先のバラエティときたら(笑)



 飛行機を降り、トランジット手続きを済ませたら、いよいよ空港内へ。ドバイ空港は旧建物ターミナル1と、新建物ターミナル3がメインで、ドバイ離陸の大半を占めるエミレーツ航空の国際便は、殆どがターミナル3から離発着する。

 今回も日本からの便は3に到着。入った途端、そこはショッピングセンターのようなムード。細長いターミナルの中央に大きな通路があり、その横にズラリとショップがひしめいている。数軒に一軒はDFSだが、その他は民族系や雑貨、本などバラエティ豊か。

 中でも目に付いたのが、ハイテク電子機器のショップだ。この頃は日本で発売ギリギリ大騒ぎ状態だったAppleのiPadも、ご覧のとおり普通に陳列されていた。しかし全く不人気で(笑)、地元や欧米の客はブラックベリーとノキアに群がっていた。


 私にも店員が「ノキア欲しい?日本でも使えるよ」と、嘘か本当かわからないトークで迫ってきたが、怪しいのでPC売り場に逃走。こっちも日本とは品揃えが違う。DellとHPが多い。付属品とか可愛いのがあるんだけど、使えなかったら困るから買えずに悔しい。ちなみに値段は日本のほうが少し安いみたい。





 右のスタンドは、空港内あちこちにある充電スタンド。アダプターさえあれば、PCや携帯電話を自由に充電できる。また、空港内はすべてWiFiがつながっているので、充電しながらインターネットをしている人も多かった。中には充電しながら、近くの椅子で寝ている人も(驚)

 しかし、お金持ちドバイでは「モバイル持ってて当たり前」な空気だからか、空港内に一箇所もインターネットカフェが見当たらない。私は手ぶらで行ったので、案内所で「どこかPC置いてるとこない?」と聞いてみると、「ターミナルの西と東に一箇所ずつ、公衆PCブースがある」とのこと。

 しかし、行ってみると満員御礼で誰も動かず。乗り継ぎまでには時間があるし、仕方がないので空港内の探索へ出かけることに。

 左の写真は空港内あちこちにある庭園。ちゃんと土が入って普通の公園のように植樹してある。スプリンクラーもあるようで、いったいいくらかかっているのか。中にはベンチもあって、本を読みながら寝ている人もいる。

 さらには、見つけられなかったけど、空港内のどこかには日本庭園もあって、メデティーションの場として「クワイエットゾーン」となっているとか。




 右は、シーフードとシャンパンのスタンド。ヨーロッパの国際空港だと、フロアのいい場所にあってオシャレなお金持ちさんが、牡蠣やサーモンなんかでフレシネを楽まれる光景がお馴染みだが、やはりそこはイスラムの国。お酒を飲む場所はターミナルの端っこみたい。他のアルコールを出す施設も端っこに集まっていて、時間帯によるだろうけど、閑散とした印象だった。たぶん、値段はドバイ料金で恐ろしく高いのではと想像する。

 では、ターミナルど真ん中には何があるか。そう、ドバイ空港といえばお約束のバブリーくじ!!

 高級車が1/1000の確率で当たる「ドリーム・カー」15,000円と、1/5000の確率で100万ドルが当たる「ミレニアム・ミリオネア」30,000円の2種類あって、もし車が当たったら日本まで輸送してくれた上に、表彰式に出席するためにビジネスクラスの往復の航空券と一流ホテルの宿泊券までついてくる、超太っ腹企画!車の場合、1000枚くじが売れるごとに抽選となるので、確率が一定なのも嬉しいところだ。


 帰りの待ち時間で、フライトまで長かったので軽食に買った「ラップ」。私は和食が大好きだけど、旅に出たらその土地のものを食べることを含めて旅だと思っているので、最後まで現地食。

 きっとアラブの言葉では他の料理名なんだろうけど、街のあちこちでもスタンドを見かけた気軽なサンドイッチ「ラップ」。中身は羊の肉とにんじん、ヨーグルトとミントのソース。いかにもアラブの味らしく、香辛料とハーブがハンパない。これをコーヒーショップで温めてもらい、ダイエットセブンナップと合計で1000円程度と、空港値段。

←ちなみに、ここでお召し上がりww
  
 ドバイ空港は、暑い日中を避けて発着が夜中~明け方に集中するので、トランジットも長期戦の人が多い。そこで、ターミナル各所にこういう寝椅子や、ふかふかのじゅうたんエリアなど、空港ステイができるように工夫がされている。

 私も食べた後は、しばし仮眠を取った。寒さ対策さえすれば、空港は最も安全に野宿ができる。そんなうちに離陸時間がやってきて、周りはツアーの日本人おっちゃん&おばちゃんだらけに。ここで旅は終わった感じ(苦笑)


 そんな楽しいドバイ空港に別れを告げ、機上の人に。離陸して、窓から見える景色を必死で撮影。これは唯一日中のフライトだった、行きのラルナカに向かうルート。それでもここまで視界が悪いのは、ドバイ上空に漂う霧だかスモッグだかのせい。(Googleの上空写真も、ひどく曇って見えにくい)

 右は、ドバイ市街中心地に近い部分。新しい街なので、基本的に旧市街以外は碁盤の目のように整備されている。



そして左の一枚が、天空の塔「バージュ・ハリファ」の航空写真だ。自画自賛になるが、これままさに「撮ったどー!」の世界。地理を頭に入れて、席の位置を調整したとはいえ、まさか探せるとは。


 この足元に見えるのが、ドバイで最大の規模を誇るドバイモール。中にはアルマーニ・カフェがあり、青く見えるプールでは、「ドバイファウンテン」という世界一の噴水が吹き上がる。そして、塔の中にはアルマーニ・ホテル。もう、何から何まで世界の一番が集結しているのだ。

 
 おまけ。パーム・ジュメイラを中心に開発されている埋め立て地区。


 さあ、次はいよいよ市内の様子へ!




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