五日目 Good bye , Malta !!

>>Scotts Super Marcket

 今日はいよいよ最終日。午後1時に迎えの車が来るまで、お土産の買い物と散歩に出ることにした。何度か港の近くのタワーというスーパーには足を運んだが、今日はスコッツという店へ。タワーは4階建てで販売面積が広いが、こちらの方が生鮮食料品とデリは圧倒的に充実している。途中、親切なおばあちゃんが「あなたドコ行くの?」と付いてきてくれて、最後までマルタの優しさを感じた旅だった。

◆では、買ったお土産イッキに紹介。(他の店で買ったのもあり)

 左はツナのスプレッド。ホテルの朝食で大きなボウルにどっさり出ていた。実はマルタはマグロの一大漁場で、その殆どが日本に輸出されている。味はサワークリームとハーブ風味。
 右はバニラやカラメルの味がする、絶品ゴゾハニー。これは小さなポーションだけれど、ちゃんと瓶詰めも買ってきた。最高のお味!


 左の2点は、乾燥ポルチーニと固形のグレイヴィーソース。こういうものって、日本で買うととても高いけれど、さすがこちらでは生活価格。
 特にポルチーニは1500円相当と思われる量が350円程度。これなら、パスタやリゾットにも気前よく使える。グレイヴィーはクノールの域を出ないが、家庭料理には十分な風味だった。

 こちらもクノール製品。私が旅に出ると必ず大量に買って帰るインスタントスープの類だ。こういうものは土地柄が出るので、同じクノールでも種類が大きく違う。
 マルタのものはMade in Itaryだったので、たぶんシチリアでも同じものが売ってあるだろう。今回ゲットした中で珍しいのは、オックステール、そしてコリアンダー。前者は想像通りの味だったが、コリアンダーはかなり個性的。肉料理のソースとして、ポテトと一緒にいただくのが良いようなパンチの効いた味だった。



 もうひとつ、海外に行くと必ず買い込む歯磨きやマウスウォッシュ。日本と比べてオーラルハイジーンが徹底されている欧米では、歯磨きコーナーの気合が違う。今回は10種ほどゲット。
 右はライムストーンにマルタクロスが彫られた小物入れ。使ううちはちみつ色になるそうだ。

 こちらもマルタ記念品。博物館のショップで買ったマルタ騎士団のボールペン。甲冑を着ている騎士が棒状になっているというキモさが良い(笑)持つと重いし、ほとんどインクも出ないが、文具好きなので見つけるとつい買ってしまう。
 右はイムディーナの路地裏のガラス工房で見つけた、ワインボトルのストッパー。独特のイムディーナグラスは、どこかベネチアのガラス製品にも似た雰囲気がある。母にも色違いをプレゼントしたのだが、非常に喜んでくれた。指輪やペンダントトップなども、欲しかったが予算が…(笑)

>>Sakura lounge at Preluna hotel


 さて、買い物を終えた後は、最後にスリーマの海岸線を散歩。何度となく通ったこのタワーロード。時間によって全く海の表情が違うので、そのたびに楽しませてもらった。ベンチに座り、ジェラートでひと息。本当にきれいな海と青空だ。

 近所をぶらぶら歩いていたら、教会があるのを発見した。その向かいには小さな雑貨屋さんや揚げパン屋さんなど…

 もっと近隣を散策しとくんだったと思っても、すでに出発間近。ヨーロッパは表通りより裏通りのほうが、実は素敵が隠れているのかもしれない。




 ランチは、プレルナホテルの一階にある「サクラ・ラウンジ」に行ってみることにした。ここは日本の職人を雇っているのが売り物みたいで、ビルの壁にでかでかと「SUSHI!」みたいな恥ずかしいサインボードを出しているので、本当は同じホテル内のイタリアンに行こうと思っていた。しかしそちらが準備中という事で、仕方なく。

 ところが入ってメニューを見たら、けっこうまともなイタリアンのカフェ飯があれこれ。デリのショーケースからも選べるし、もちろん「よかったらスーシーいかが」もある(笑)

 私がオーダーしたのは、ホップリーフという地ビールと、アランチーニ(ライスコロッケ)。下手に頼むとまたとんでもない量が出てくると思って控えたが、1個で正解。見ての通り、巨大なブツが登場した。値段はわずか2ユーロ程度だが、洋ナシの形をしているのが何ともお洒落!

 さて、お味は…とナイフを入れると、ザクッと音がするほどクリスピー。薄味のカレー風味のライスの真ん中でモツァレラがとろけ、ハーブの香りがふわり。予想外の美味しさに、すっかりご機嫌になってしまった。

 さらに、ホップリーフもチスクより焙煎香が強く、味もしっかりしてなかなか美味しい。苦味も強いが、かえってそれが私好みで美味しくランチをいただいた。もちろん、海が見える席に陣取ったのも、旨みを増幅するスパイスになったことは言うまでもない。

 ビールとあわせてチップ込みで5ユーロのカジュアルランチ、堪能したらいざ空港へ。


  帰りのマルタトランスファーは、じいちゃんドライバーが空港まで送ってくれた。普通のワゴンで貸切だったので、途中色々と話をしたが「俺は生まれてこの島から出た事がないよ。日本なんて場所もよくわからない」と言っていたのが印象的だった。

 飛び立つ翼越しに、最後にマルタにありがとうを言った。はちみつ色の建物と暖かい人たち、そして美しい海と空に、いつかまた会いに戻って来たいと思える、素晴らしい旅だった。

Fin

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