NZ北島南端、ホークスベイへ



>> Around Taupo lake

さあ今日も張り切って出発。日本みたいに工場が固まって建ってる国ではないので、ひたすらアンジェラバスは走る、走る。本日のルートは中部から南東部ホークスベイ地方へ。出発地点のオークランドが商業の中心地なら、こちらは北島の工業を担うエリアなのだそう。

 周辺地域は農作地帯とそれに付随する工場があり、大規模な港から全世界に製品が輸出される。例えば港の北側にある「ネイピア」という地区は、日本でもおなじみのティシュー「ネピア」の製品名になった、紙加工品の産地である。

さて、そのホークスベイ地方はアンジェラとクレイグのホームなだけに、途中こんなマニアックな場所で休憩タイムを取ることができた。なんとバンジーの名所なのだそうだ。


この青い美しい水を見て、一句詠みたいのが日本人。ダイヴしたくなるのがNZ野郎たちである(笑) 右は受付。けっこういい値段なのだが、平日にもかかわらず順番待ちの大盛況だった。上の写真、右上に写っている飛び込み台からダイヴして、下で船が拾ってくれるシステム。Tシャツとか証明書も売っていて、ただの川でも商売ができるのだと感心した次第。


ちなみにこっちはタウポ湖で、ゴルフを楽しむおっさんの図。なんと湖に浮島が作ってあり、そこのカップに打ち込む方式なのだが、見てたら半分くらい湖にポチャしてる!アンジェラいわく「後で回収するから大丈夫」とのことだけど、魚はいい迷惑なんじゃなかろうかと…。環境大国NZの、ちょっと不思議な一面。



>>Hamburger at Road-side restaurant

この日の昼は、日本で言うところのドライブイン。街道沿いのドライバー御用達っぽいカフェでジャンクフードを詰め込むことに。

なにしろメニューが少ないし田舎なので、ハンバーガーかサンドイッチ類で済ませるしかない。同行のおじさん連中は「ここのハンバーガー最高」と言っていたけど、マック程度の味だったような…。しかもロングブラックコーヒーを頼んだら、薄い白濁した液体が出てきた(インスタント?)唯一、料理が熱々だったのだけが救いだ。



びっくりしたのは、アンジェラが食べていたメニュー。フレンチフライをボウルに山盛り。その上からナチョソースをかけた、ナチョスのポテト版とでもいうものか?そんな単調な味を黙々と食べ続けられるのがNZ人。ほんと、イモ好きだね。

そして左は昨日飲んだ「ジンジャービア」のメーカー違い。すごくかわいい瓶に入ってる。ちょっとプルリングが開けにくいけど、このかわいさに免じて許す。こういうのを見ると、日本の画一的なデザインのドリンクが面白くなくなってくる。ガラス瓶のリサイクルもすすんでいることだし、もっと遊び心があってもいいのに。




>>On the way to Hawkes bay

移動の足、アンジェラバスの内部を撮影。派手なグリーンの車体に、これまた派手な文字がペイントされていて、後方には馬に乗ったアンジェラ&フレンズの写真がプリントされている。彼らは「バス」というけど、キッチン、冷蔵庫、シャワーがついているキャンピングカーだ。

アンジェラは独身だけど3人息子がいて、彼氏のクレイグと合計5人で暮らしているので、大きな車が必要なのだそうだ。さすがたくましい女社長。ちなみに運転も彼氏よりうまい(笑)


「ここでバスが転落して、何人も死んだよ~」とクレイグが説明してくれた、すごく深い峡谷。まだバイパスが出来て年数が経っていないうえに、自然の地形を優先しているため、けっこう事故が多いらしい。




こちらは国立の自然公園。特別な場所というより、民家があるエリアとつながっていて、市民はいつでも管理された美しい自然を楽しむことができる。ほんとに木漏れ日がきれい。



>>Down town Napia


ホークスベイ地方でいちばん大きな町、ネイピアのダウンタウンへ。なんだか50年代の映画に出てくるアメリカの町、といった趣が。

後で知ったが、この近辺ではアールデコを取り入れて街づくりをしているそうだ。なるほど、フラミンゴピンクや流線型など、それらしいデティールがポップな感じだ。街の広場ではこんな楽しい住人が、我々を歓迎してくれた。南半球は初夏だもんね、そりゃ気持ちいいよね。


  今夜のステイは新しく出来たチェーンのバジェットホテルだけど、ここがけっこう便利で、設備が新しいしキッチンついてるし(それが当たり前なのか?)バスタブはないけど、機能的なシャワーブースがあるし。なにより安定してインターネットに繋がった!これNZでは奇跡的ともいえる珍しいこと。なにしろ軒並み有線LANしかも有料。それがバチバチ切れるし大変だったのだ。先進国の中では最悪のネット状況と言えるだろう。

>>Sea food dinner in Hawkes bay


長かったツアーも最後の夜。明日はオークランドに戻るので、地元のアンジェラおすすめの海沿いのレストランへ。店の名前は「カストロパブ」という革命的な響きだが(笑)、内装は落ち着いたムードだ。

ホークスベイは港町なので、オーダーはシーフード。本日の魚が鯛だというので、ポアレをチョイス。下のマッシュはNZ名産の「クマラ」というサツマイモの一種。魚もフレッシュだったし、サイドのアスパラガスが最高に美味しかった。


 こちらは同行者がオーダーしたブイヤベース。少し食べさせてもらったが、これが絶品!さすがにワインの産地だけあって、たっぷりのワインで作られたソースがいい味を出している。
写真ではトマト味が強そうだが、実際はサフランとパプリカがきいていて、あっさりまろやか。もちろん、キリッと辛口の爽快なブランもいただいた。前菜も手がこんでたし、やるなカストロ(笑)






海沿いに延々と続くシーサイドロードには、シーフードレストランがひしめく。その中で数々の賞を取っているこの店は、地元でも昔から特別な一軒なのだそう。サンクス、アンジェラ。











NZ北島、内陸部を南下の巻


Excuse;

このブログを編集中に、ニュージーランド南島クライストチャーチ近郊において、大規模な地震が起こりました。つい先日、訪れたばかりの美しい島が甚大なる被害に見舞われたことに、ニュージーランドを愛する者の一人として、深く胸を痛めております。その後、わが国で起こった震災ともども、行方不明の方々の捜索が進捗し、被災地域が一日も早く復興するよう心よりお祈り申し上げます。

********************************************************************************

>>Mata Mata

  がっつり眠って目覚めた朝。この日はモーテルに泊まったが、こっちはさすがに土地が広くて、2階建てと平屋形式。アメリカの田舎のモーテルの防犯ゆるい版、といったところか。何しろ扉がガラス戸で、タペストリーで防がないと外から丸見え(笑)

 私が泊まったのは2階建て棟の2階。いちばん小さな部屋だったが、リビングにキングサイズベッド、寝室にはクイーンサイズベッドが二つあって6人泊まれるキッチン付だった。これで6000円ちょい。 
朝食がわりに、昨日同行者が近所のフルーツショップから買ってきてくれた葡萄をいただく。地元の農家で採れたのだろう。非常にみずみずしくて美味だった。今日はこの後、ケンブリッジから車で30分ほどのマタマタへ向かう。


 マタマタ(Mata Mata)はマオリ語の地名で、意味は「顔顔」。偉大なる酋長をあらわす「顔の中の顔」といったニュアンスなのだそう。北島の中央あたりに位置する丘陵地帯で、人口より羊が多いような村だが、数年前から観光客が訪れるようになった。

 それは、映画「ロードオブザリング」に出てくるホビット村のロケ地にここが選ばれ、ホビットの家のセットが牧場内に残されたままになっているからだ。通常は映画のセットは撮影が終わると撤収されるが、天候不順で撤去ができず、そのまま置いて帰ったのを利用して始めた見学ツアーが大人気。今では日に数回の有料ツアーが催行され、気軽に立ち寄ることもできなくなった(実際、入り口の写真を撮っていると「金を払わないならあっちへ行け」と言われた)
 

しかし牧場内に入らずとも、このあたりはまさにホビットが出てきそうな、雄大な丘陵の光景が楽しめる。ぜひ写真をクリックして拡大してみて欲しい。もし私が監督なら、映画のセットにこの光景を使いたいと思うだろう。

特に、都会で暮らしている人間にとっては空気の匂いが格別だ。肺が洗われるような、まっさらな空気。NZは本当に美しい国である。

こちらは、牧場の囲いの中のひつじ達。私がカメラを持って近づくと、一斉に後ずさりした。昨日のフレンドリーな馬たちと大違いだ。気の小さい動物ということもあるが、飼われ方の影響の方が大きいだろう。その証拠にこの2日後、私はフレンドリーすぎるひつじに遭遇することになる(笑)

さてお次はもっともっと南へ向かうが、その前に腹ごしらえだ。


>> Lunch at Mata Mata

さあ、ランチ。今から向かうTaupo(タウポ)への途中の街道沿いのレストランへ。何軒か並んだ中から「エスプレッソカフェAlley Cat」にて、屋外テーブルをチョイスした。NZでは外メシが気持ちよい!


 エンチラーダスが残りひとつだったので同行者に譲り、ナチョスをオーダー。想像通りのドッサリ系が出てきたぞ(笑)うーん、油っこいしサワークリーム多すぎて半分しか無理だ。まあ、欧米系のスナックはこんなもんだ。味は悪くないんだけど。


こっちは同行者が食べてたフィッシュ&チップス。昨日の店より量的に上品だ。野菜もついてる。こっちにしたら良かった。それにしても、欧米系国家ってイモ好きね。ドイツもフランスもマルタも、どこ行ってもフレンチフライかマッシュがついてくる。アジアみたいに米がステイプルフード(主食)という考えがないからだろう。
緑のボトルがかわいい「ジンジャービア」。NZではおなじみのドリンクなのだそうだ。ビアというからアルコールが入っているかと思いきや、ノンアルコール。昨日のランチのときにクレイグが飲んでて、なんだこれと思っていたのだ。
味は、いたってまろやか。酸味はほとんどなく、あっさりした甘みの炭酸がのどを通ると、ほわっ、ぴり、とショウガが香る。どっちかというと素朴な味わいだ。お酒を割るのに使うと、けっこう合うんじゃないかと思った。
しかし、こちらでコーラを買うとバケツのような紙コップに入って出てくるのに、なんでシュウェップスだけこんな小さいビンなんだろう?飛行機の中ではレギュラーサイズの缶入りで提供されているようだが…

 >> Taupo
ランチの後、向かったのはTaupo(タウポ)。北島の真ん中くらいに当たり、国でいちばん大きな湖、タウポ湖があることで有名だ。

ここら中部地方はロトルアをはじめ、温泉があちこちで出るのだとクレイグが言っていた。マオリ語でタウポの意味は聞き忘れたが、近辺で最も有名な景勝地、「Huka」(フカ)は「泡」をあらわすのだそうだ。なるほど、見て納得。まるでバブルバスを川に流したように、真っ白な泡状の水がごうごうと流れている。

ワイカト河という大きな川の支流にあたるようだが、水量がハンパじゃない。落ちたら大変。さらに、その先は落差は低いものの、ゴージャスな滝になっていて、観光客が多数やってくる。交通量の少ない国道から少し入っただけで、こんな場所があるなんて、びっくりだ。
日本じゃ土産物屋や看板などが並んで景観が台無しになるところが、さすがにNZは自然のまま、というのが素晴らしい。


☆フカの滝を動画で撮ってみた。うまく雰囲気が伝わるかどうか…


この日は、この行程の途中に何件か立ち寄り、へとへとになってホテルへ。小さなロッジが多い土地柄ゆえ、全員同じところに部屋は取れず、私と同僚の女性二人はネットで探して良さげだった「フォールズシャトー」という宿へ。二階建てのアパートメントタイプで、私が泊まった部屋はコネクティングルーム。人数に合わせて中扉を開けたり閉めたりして広さを調整する格好だ。




ご覧のようにサンデッキから入り、中はリビングとベッドルーム、バスルーム。ところが、一人で泊まるため中扉を閉められてしまい、向こう側にあるキッチンが使えない。

しかもここの管理人(ロッジなのでフロントはない)ひととおり説明すると「鍵は出るときポストに入れておいて」と言って、去ってしまった(笑)


さらに、そんな時に限ってトラブルが。なんとエアコンなどの電源が入らなくなってしまったのである。寒いのに!テレビ見たいのに!(涙)
そういうトラブルでテンパってしまい、カメラを忘れてこの日のディナーの写真はなし。せっかくタウポ湖のほとりでイタリアンだったのに。まぁ、食べたのはパスタ程度だったけど(笑)寒いし今日はあれこれ訪問先も多かったせいか、旅の疲れが増してきたので早めにベッドへ。明日は、さらに南下して北島南端をめざす。


つづく



NZ北島縦断:ケンブリッジで馬に会う

 

 

>>Camblidge stud

 NZ到着翌日、早朝にオークランドを出発。現地サプライヤーのアンジェラが運転するバス(キャンピングカー)で、南下すること約2時間。牧場というより豪邸な感じの「ケンブリッジスタッド」に到着。

 北島の中央部に位置するケンブリッジは、サラブレッド牧場の密集地で、中でもこの「ケンブリッジスタッド」は、なんとあのエリザベス女王も訪問したという名門中の名門。南半球一の繁殖牧場なのだそうだ。







 この牧場は、伝説の駿馬と言われる「故サー・トリストラム」が最期を過ごし、その息子「ザビール」も種牡馬として活躍中。なんとこの親子、Wikiにも載ってる超エリート馬らしい。

 とりあえず提携業務の視察のため、場内を回る。ラッキーなことに日本人スタッフがいて、仕事がサクサクはかどった。しかも季節は子馬の誕生シーズン。そこかしこに生まれて数日のベイビーサラブレッドがいて、これがもう可愛いの何の!

 さらには、滅多に見られないサラブレッドの種付け光景も見ることが出来た。ヘルメットつけてないと興奮した馬に噛まれたりして危ないんだそうだ。
 ←これが現在オセアニアNo1の種牡馬「ザビール」。一回の種付け料600万円という超売れっ子だけあって、さすがに堂々たる馬体とオーラ。種付け場にザビールが入ると、当て馬がビビって雌を譲るほどの男っぷり!

  ちなみに25歳くらいなので、人間年齢で言うと80代(驚)。それでいまだにシーズンには1日3回の種付けをこなすというから、動物ってすごい…。
 
 
>> Lunch at Camblidge town
 
   視察の合間に、牧場の近所(と言っても車で10分)の小さな町へ。庶民的なカフェでランチを取ることに。ヨーロッパと同じく店の中にも歩道にもテーブルがあり、天気がいいので外をキープ。店の中の出来合いを選んでお金を払うと、暖めて運んできてくれるデリ・スタイルらしい。
 
  ずらっと並んだパイやサンドイッチ、けっこう美味しそう。福岡にも出来て欲しいな、こういう店。カウンターにはサラダもあって、ボウルの大きさで値段が決まる。小食の人なら、サラダだけでも足りるかも。旬のアスパラガスが美味しそうだ。
 
   右は、うちの上司チョイス。平焼きパンのサンドイッチ+サラダ。思ったよりもボリュームがあった。他のメンバーが頼んだサンドイッチやグラタンも、日本のと比べると1.5倍といったところか。体格が違うので仕方がないけれど、NZに来たら「少なめオーダー」を心がけた方がいいだろう。
 
 
 
   左は私がオーダーしたタイ風のラップ。薄いクレープで野菜と肉を巻いてある。小皿にはサワークリームとタイのスイートチリソース。これが見た感じ一番ボリュームが少なかったが、それでもかなりお腹一杯になった。
 
 飲み物はシュウェップスのレモンビター。イギリス領だった国には必ずある炭酸飲料で、さっぱりした味がお気に入り。


>> Horses and Animals 
  
   「私がいちばん美人でしょ」と、揃って近寄ってきた馬アイドルグループみたいなお嬢さんたち。彼女らは同時期に生まれた1歳馬で、競りにかけられるため毛の保護コートを着てキレイキレイ中。なにしろ、NZの紫外線は日本の6~7倍。馬も日焼けをするので、高く売るためには工夫が必要だとのこと。
 
   
 


  こっちはNZ名物ひつじ追い。最近は頭数がめっきり少なくなって、牧羊犬も減ってきたが、頑張って働いてるワンコ発見。羊の最後尾の茶色い点が見えるだろうか。
 

 
  はーい、羊を追っていたお利口さんワンコが、この「テス」。1歳4ヶ月の若い犬だけど、牧場主のご主人が完璧にしつけて、ゲートからゲートへ自在に羊を操る。「賢いね、テス」と言ったら笑ってくれた。可愛い子。
 
 動物とは関係ないけど、NZでよく見かけた木のコケ。銀色に近いグリーンのもわもわが幹につく。NZ名物らしい。ついでにこの景色もご堪能あれ。
 
 
 
  キジがいた!→→
 
人間で言ったら美少年?いえいえ立派な大人のポニー(小型馬)。普段は当て馬(ティーザー)として、雌馬の負担にならずに興奮させる役割を担う。可哀想(涙)
 
 
   牧場内で取材をしていると、馬が必ず寄ってくる。匂いをかいだり、髪の毛を噛んだり。しまいには5~6頭が背後に控えて鼻息フンフン状態。遊んで欲しいのだが、邪魔なので押しやりながら撮影続行!
 
 
  繁殖牧場なので、馬の妊婦さんも大勢。ちょうど春(南半球)の出産シーズンで、こんな大きなお腹をかかえて草をモグモグ。あと数日で可愛い子馬が生まれ、2ヶ月ほどで乳離れをするのだとか。
 
 


>> Dinner in Cambridge

 我々一行が夕食に向かったのは、小さな田舎町の街道沿いのパブ。正直あんまり期待してなかったんだけど、けっこうここが美味しかった。

 私がオーダーしたのは、鮭のポアレ。肉類だと量的に食べきれないと思い、魚にしたけど大きいわ、これがまた(笑)

 下にはルッコラやクレソン、あと何という名前か判明しないNZではよく食べる葉野菜、きゅうり、ねぎ、そしてソテーしたマンゴー(!)軽い塩味と果物の甘み、ドレッシングの酸味がよく合っていた。

 他の方々が食べていたステーキ。ははは、2枚乗ってる(笑)ちょっと歯ごたえしっかりめみたいだったけど、これも付け合せの野菜たっぷりで美味しかったそうだ。

 基本的に欧米文化圏の食事は、メインを頼むと野菜がもれなくついてくる場合が多いので、私は日本のレストランみたいに「前菜とメインと…」とか頼まない。メインのみ、もしくは前菜+サラダ又は温野菜で充分。足りないときにはデザートを食べるのだ!

 ということで、甘党の某氏が頼んだチーズケーキ(?)日本で売ってるカマンベールを2周りくらい大きくしたくらいのビッグボリューム!食事の後にこれはキツい!

 味は美味しかったらしいが(私は鮭でギブアップして手を出さず)半分以上残ってしまい、お持ち帰りに。テイクアウェイ(テイクアウトは日本語ね)を頼んだら、100均で売ってるような密封容器に入れてくれた。



 こっちはNZ出身、アンジェラのパートナーで今回サブのドライバーとして同行してくれたクレイグの頼んだフィッシュ&チップス。まあ、このボリューム!こんな単調な味を山盛り食べられるのか(笑)
 しかしこの人、昼もサンドイッチとグラタンをペロリと平らげていた大食漢だけあって、あっさり完食。たぶん1500カロリーくらいあると思う。恐るべし、NZストマック。

  こちらは、 本日のワイン「Toi Toi(トイトイ)」。トイトイとはNZ原産の植物で、すすきに似た穂を持つ。道端に生えているようなお馴染みのもので、北島南端のワイン産地「ホークスベイ」で製造されている。


 ちなみにアンジェラとクレイグのホームタウンがホークスベイ。白がうまいというので頼んでみたが、確かにさっぱり・すっきり淡麗で美味しいワインだった。これで1500円くらい。店で買ったらその半値くらいだろう。日本でも最近は輸入ワインが安いが、現地価格で上モノを飲めるので、ついつい海外ではワインの量が多くなる。単なる言い訳か(笑) 
 

 
 賑やかな我々の食事風景。うちの会社2人、原料メーカーさん、貿易会社さん、アンジェラとクレイグ、計6人の不思議な人種混合チームだ。

 中央のビアジョッキに入っているのは、カリカリポテトフライ。突き出しみたいなものだろうか。ケチャップをつけて、みんなパクパク食べていた。じゃが芋は世界のデンプンである!
  

 この日は数箇所の牧場を回り、いっぱいの自然と動物に触れ合った。次はさらに中部へ。あの映画のロケ地から、温泉の町を目指す。

ニュージーランド牧場物語







>>A business trip to New Zealand

 2010年11月13日より22日まで、社用でニュージーランド(北島)に行ってきました。業務提携をしている現地サプライヤー、貿易会社、原料製造会社の方々と一緒に、牧場視察が主な内容でしたが、その途中で拾った光景を記録しておきます。


【訪問ルート】オークランド→ケンブリッジ→マタマタ→タウポ→ホークスベイ→ヘイスティングス→オークランド

期間・・・2010年11月13日~11月22日


航空会社・・・タイ国際航空

ルート・・・福岡→スワンナプーム→オークランド

所要時間・・・フライト約16時間(直行便は11時間)、トランジット約4時間

****************************************************************************************


>>Overview of New Zealand

 日本との位置関係は左の図がわかりやすい。よく「オーストラリアは赤道をまたいで日本の真南」と言われるが、その南東2.000kmにあるのがニュージーランド(以下NZ)だ。
 
 海域としては南西太平洋ポリネシアに属し、2,600km南には南極大陸、北にはトンガ、ニューカレドニア、フィジーがある自然の楽園。日本と同じく島国で、北島、南島の二つの主要な島+小さな島々あわせて総面積268,680 km²を有する。
 
 イギリス連邦加盟国であり、英連邦王国の一国である。9世紀頃、ポリネシア人開拓者が住み着き、その子孫が先住民族のマオリ人となった。NZの古称である「アオテアロア」は、マオリの言葉で「長い白い雲の土地」という意味を持つ。
 今回私が訪れたのは北島で、首都のウエリントン、国内最大人口を有するオークランドは共に北島にある。火山活動が活発で、火山熱で湧き出すロトルアの温泉は、昔から保養地として有名だ。また、NZ最大のタウポ湖、ワイトモ鍾乳洞の土蛍、良質なワインが生産されるホークスベイなど、見どころは多い。

 一方、南島は北島より一層ワイルドな大自然に恵まれ、中心地のクライストチャーチからは、世界中の登山客が「南半球のアルプス山脈」と呼ばれる雄大なサザンアルプスの山々を目指してトレッキングに出発する。

 中でも最高峰は3,754m のクック山で、マオリ語ではアオラキ(雲を貫く)という意味があるほど、堂々たる姿でそびえたつ。さらに、この他にも3,000m以上の峰が20近くあり、山間に点在するタスマン氷河やミルフォード・サウンドなどの景勝地も、目に鮮やかな絶景で人気を呼んでいる。


>>Maori people
 NZを語る上で重要な先住民族マオリ。左は伝統的な戦士の装束を着た若者だが、現在では現代的なスタイルでの生活を送っている。ただし、入植国家における問題として、アメリカなどと同様に居住地や天然資源に関するトラブルは歴史の上で絶えなかった。
 近年は国がマオリの人々に国有財産の一部を権利譲渡し、平和的な共存体制を保っている。一例としてロトルア温泉などはマオリ所有であり、その収益で生計を立てているマオリも少なくない。
 









 ちなみに、NZが世界に誇る名門ラグビーチーム「オールブラックス」では、試合前にマオリの伝統舞踊である「ハカ」を舞う。戦闘ののろしであり、歓迎であり、部族の歴史語りでもあるハカは、マオリの誇りそのもの。そして、マオリの若者も多く属するオール・ブラックスは、NZ国民の夢のチームである。屈強な選手たちによる迫力のハカが始まると、会場は熱狂の渦に包まれるという。
   
>>Animals in NZ

 豊かな自然に恵まれたNZは、動物や昆虫の宝庫。孤立した島国であるため、独自の進化を遂げた生物も多く、それらを保護するために政府では厳重な検疫や生態系の維持政策がとられている。中でも手厚く保護されているのが、キウイ。

 ブッシュの中に生息し、夜になると虫を食べに出てくる。羽は退化して飛べないのでヨタヨタ歩くばかりだそうだ。フルーツのキウイは、この鳥に似ていることから名前がつけられた。

 もしトレッキング中にキウイに出会ったとしても、絶対に捕獲してはならない。見つかったら自身が刑務所行きだ。それほど、NZでは野生動物関係は厳しく処罰される。どうしても生きてるキウイが見たい人は動物園のキウイ暗室へ。運がよければ巣から出てきてくれるだろう。

 こちらは同じ鳥でも巨大サイズ。ダチョウの仲間の「モア」という鳥で、乱獲や環境の変化がたたって絶滅してしまった。大きいものになると、なんと3mくらいあったそうだ。博物館では剥製が展示してあるとこのだが、このサイズの鳥が駆けるところを見てみたかった。ちなみに、モアもキウイと同様に羽は退化している。

 この他にも手のひらサイズの巨大昆虫「ウエタ」や、黄色いNZペンギン、角の生えたトカゲなど、NZには珍しい動物が多数生息する。蛇や猛獣など、天敵となる生物がいないからだと現地民は言うが、増えすぎないところを見ると何らかの捕食関係はあるのだろう。


 以上、自然の宝庫であるNZへ、現地の春に当たる11月中旬~下旬に訪れた。最大の目的は牧場で生まれたばかりの子馬だが、羊や緑の大地に胸膨らませて人生初のオセアニアへ。まぶしい太陽に焼かれながら、実に有意義な9日間を過ごした。


Powered by Blogger