オークランドシティ(ショッピングへGO)

>>SYLVIA PARK

NZは基本マイカー文化だが、最近はようやく鉄道が整備されてきた。この日は、その鉄道を使ってオークランドで最も大きいショッピングモール「シルヴィアパーク」に行くことにした。港の近くにあるブリトマート鉄道駅から、東へ30分足らずで行ける、駅直結の大規模モールだ。

面白いことに駅には改札らしきものがなく、ビルの大階段を地下に下りたら、もう列車が停車している。乗客は券売機で切符を買うか、そのまま乗り込んで乗務員が回ってくるのを待つ。昔、日本でもバスなどで行っていた車掌さんスタイルだ。切符を持たずに入った客は、車掌に行き先を告げて切符を買う。なんとも昔懐かしいムードだ。



やがて、その名もシルヴィアパーク駅に到着。ホームから、歩道橋を渡った向かいがモールだ。 入り口のホールで、大きなツリーがお出迎え。


中にはちらほらブランド系のショップもあるが、ほとんどが地元民相手の小物屋、電気店、スーパーなどで、特にめぼしいものもなく再びシティへ。港のレストランでピッツァをいただくことに。

>>Euro Restaurant

港の西側の埠頭にレストランが軒を並べるエリアがあり、そちらで評判の良い「ユーロ」でランチ。

ここは平日の昼間からコース料理でばんばんシャンパン開けてるグループや、テラスでアルマーニを着てエスプレッソを飲んでるモデル風メンズなど、ちょっとスノッブな地元民が来る店らしい。


オーダーは、私がレモンを浮かべたクラブソーダとマルゲリータ、同行者がリゾットとジンジャーエール。お味はなかなかよろしかったが、お値段があまり可愛くない(笑)お洒落な雰囲気代ということだろう。あわただしいランチではなく、ゆったりゴージャスに食事をしたいときのほうが、よい店だと思った。

>> Shopping ! Shopping !

ランチの後は、精力的に買い付けに回る。DFSギャレリアから地場のみやけ物屋、薬局などなど、シティの目抜き通りを大荷物を抱えてうろうろ。その途中で、とんでもない光景に遭遇。道路で作業しているおじさん、腰パンしすぎたのか…ズボンがやばいことに!(笑)

右はオークランドシティ中心部の裏通り。英国と近代が混じった、ちょっとアバウトな都市計画がNZ風味。ただしスラム街のような場所はなく、木々やカフェが多いので景観の美しさはある程度保たれている。ちなみに、写真には自転車が写っているが、坂が多いオークランドシティでは珍しい。街でもあまり見かけなかった。



カフェでみんなが飲んでいるのが、上の写真の「フラットホワイト」と呼ばれるラテ。ラテアートはどこに行っても見かけなかった。濃い目のコーヒーにどっさりフォームミルク。ネイティブが発音すると「フレッゥワイ」に聞こえるので、聞き取りにくいことこの上なし。オージーと同じく、NZ英語はかなりアクセントが独特の発音だ。

こちらはNZでいちばん有名なコーヒーチェーン「SIERRA」でシュウェップス。あんまりコーヒーを飲むと胃がやられる体質なので、もっぱら水か炭酸水を飲む。面白かったのは、ここは駅の構内なのだけど、ビルの入り口からスズメや鳩が入ってきて、ビル内をうろうろしていること。パイのくずを求めて、お客のいるテーブルにもやってくる。ずうずうしい子は手からも食べるそうだ。とことん鳥もフレンドリーなニュージーランド。

この後、オークランドでいちばんお洒落と言われている「チャンスリー」というファッションブランドの集まった施設へ。たしかに他のエリアよりは、やや世界基準に近いようだ。

ただし、それでも東京と比べると別世界に見える。やはり日本は最先端なのだなぁと、改めて実感した。そのかわり、こんなゆったりした暮らしを諦めているのだけれど。

最後は、オークランドでいちばんの老舗デパート「Smith&Caugheys」(スミス&コーウィス)を回り、羊毛製品をゲット。最近はあんまり得意でなくなった英語でなんとか希望の品を包んでもらいホテルへ。やっとお待ちかねのディナーの時間がやってきた。


>> Tapas at Mezze Bar

私が海外のレストラン選びで参考にしている「TripAdviser」で、評判の良かった「Mezze Bar」へ。日本のガイドブックにはまず書いていない店で、ダウンタウンの古い雑居ビルの2階にある。

最初は「ここ営業してるの?」という感じだったが、ドアをあけたら大盛況。話し声さえ聞き取りにくいほど、地元民で沸き返っている。どうやら当たりを引き当てたらしい。窓際にやっと開いていた小さなテーブルをキープし、黒板のメニューをチェック。

ところが字が小さいし英語だし、わけわからん!(笑)ので、本日の魚料理をチョイス。どうせ山盛り来るので、サイドに温野菜。あとはビールとワインで二人分。こちらはキャッシュオンデリバリー。料理のカウンターとドリンクのカウンターが別になっている。

やってきた料理。やはり山盛り。白身のあっさりした魚は、たぶんNZ名物ホキだろう。



味付けはバジルの風味とピリ辛トマトソース、さらにホットソースとクスクスが添えられている。この店はトルコ風のタパス(小皿)料理の店らしく、フェタチーズやファラフェルなどもおいてある。日本人には非常に食べやすい味だ。右は温野菜。オリーブオイルとガーリックでソテーしてある(ピンボケお許しを)

websiteはこちらhttp://www.mezzebar.co.nz/

オークランドシティ(ホテルからハーバーへ)

>>Bianco Off Queen Auckland

 NZの表玄関オークランド国際空港。施設自体はいたって普通。面積は広いが、どちらかと言えば地味な印象だ。到着ゲートがマオリ族の木彫りになっているのが、唯一NZらしい印象だろう。

ここからシティまでは乗り合いバスやタクシーなど。鉄道は開通していない。基本は車社会なので、到着ロビーからレンタカーの受付に流れる人も多い。

我々は車を使わないので、シャトルという小型乗り合いバンを利用した。これは安い料金で同方向の客を乗せ、ホテルまで順に回ってくれる。マルタにもあったので、欧米ではメジャーなサービスなのかもしれない。
空港からシャトルで1時間足らずでシティに到着。オークランドシティは、北側にハーバーがあり、そこから周辺にビジネスの中心地が広がっている。CBD(セントラルビジネスディストリクト)と呼ばれるそのエリアは、無料バスも運行しているが、十分に徒歩観光圏内だった。

今回利用した「Bianco off Queen」というホテルは、CBDのやや南に位置している、サービスアパートメントというもの。リビングとベッドルーム、バスルーム、キッチンなどがあり、普通の住居のように暮らせるが、掃除や朝食などはルームメイドが世話してくれる。いわゆるホテルの高級感やサービスを求める人には向かないが、気遣い不要の人にはかえって便利に暮らせる。何より見よ、この広さ。リビングだけでも優に20帖はありそうだ。



リビング



ランドリー







ベッドルーム




バスルーム






>>Buffalo Restaurant

ディナーまでに時間があったので、早速町へ出て下調べ。NZ製品を買い付ける仕事があるので、まずは価格調査として中心地のショップへ向かう。オークランドのシティを南北に貫く目抜き通り、クイーンズストリートに沿って北上。ホテルからはぶらぶらと歩いて15分程度だろうか。ダウンタウンのエリアが見えてきた。

この建物はシビックシアター(市民劇場)。古い石造りの佇まいが、とても重厚な雰囲気だ。NZはイギリス領だったせいもあり、英国風の街づくりが随所に感じられる。

と、思えばオークランド名物のタワーがにょっきり。このフリーダムな折衷加減が、なんともオセアニアの開拓国家であり、ヨーロッパとは趣を分けるところだ。

ちなみにこのタワー、上からバンジージャンプができることで有名らしく、この写真を撮っている最中にも、人影がジャンプして度肝を抜かれた。後ほど確認したが、塔の上からの眺めはビルの屋根だ。そこを目がけてダイブするとは、なんともぞっとする。こちらの方々は、そういうレジャーがお好きなようだが、日本のスカイツリーでは許可がまず下りないだろうし、下りても流行らないだろうと思う。




さらに北上。今度はショップ街にさしかかった。折りしもクリスマス前だけに、どこも赤と緑のディスプレイが目立つ。とは言え、ここは南半球。夏である。日本人にはピンとこないが、アロハシャツを着てサーフィンをしているサンタがいたり、クリスマス柄のTシャツがディスプレイしてあるのを見ると、それはそれで陽気で楽しく感じられる。


右のサンタは街の大きな交差点に立つ、この季節のランドマーク。私たちが滞在している数日間の間に、足元の鉄骨がどんどん完成していくのが見ていて面白かった。

そして、港へ到着。ここから湾をはさんでオークランド空港のあるエリアがある。このハーバーから出る船は、漁船ではなく遊覧船ばかりのようだ。この界隈はシーフードレストランやカフェ、土産物屋が建ち並び、観光客の人気スポットになっている。今夜、我々が予約したレストランも、このエリアの北端、港に面したプロムナードにある。

ちなみに、この写真を撮影したのは午後7時ごろ。サマータイム導入で1時間早くなっているので、実際は6時過ぎなのだろうが、真昼のような日差しだった。これも南半球ならではだろうか。


>> Buffalo Restaurant

我々が訪れたのは「Buffalo」というレストラン。一応日本からメールでマネジャーに予約したのだが、通っていなかったのは地元民いわく「土地柄」らしい。まあ、見ての通りのガラガラなので、席は選び放題だったが、冷たい風が吹いていたので室内でいただくことに。

まずは前菜の生牡蠣。オークランドは牡蠣の一大産地で、中でも南島最南端で5月ごろに摂れるブラフ(Bluff)という牡蠣は最高なのだそうだ。このときは11月だったのでブラフにはありつけなかったが、それでもこんな大振りな牡蠣が一皿1000円前後で食べられる。お味もなかなか。

 おもむろに、メイン。こちらは同行者がオーダーしたチキン(だったと思う)にバターソースがかかったもの。大きさは大人の握りこぶしよりも一回り大きい。

少しだけ味見させてもらったが、思ったよりずっと美味しい。アメリカやイギリスでは、たまにびっくりするような個性的な(?)味付けのレストランに当たり、A1ソースでごまかしつついただくこともあったが(笑)、この店は安心なようだ。ビールもアメリカのように痺れるほど冷たくせず、程よく冷えていた。




こちらは私のメイン、鹿の炙り焼き。せっかくのジビエの季節。日本ではお高い鹿が2000円もしないのだから、これはいただいておくべき。

ソースは赤ワインと少量のバルサミコ、たっぷりのペパー&ハーブ。つけあわせに角切りのポテトフライと、お肉の下にはリーキや玉ねぎなどのソテーが敷いてあった。けっこうなボリュームである。

お店のお姉さんが「デザートどう?」と聞いてきたが、入る隙間はまったくなし。別腹にまで鹿が入ってしまったらしい。というわけで、本日のディナーこれにて終了。ちょっと食べ過ぎた(笑)

ホークスベイから再びオークランドへ



>> Angela's factory

 午後の飛行機に乗る前に、今日は工場視察が3件。まずはNZ名物、ひつじ産業の最たるものであるウール加工場へ。ここでは繊維関係ではなく、化粧品原料となる羊毛油脂「ラノリン」の精製過程を視察した。羊毛を温水で洗って精製するため、工場内はまぁ蒸し暑いし臭気がすごい!さらには安全ベストを着ないといけないので、汗びっしょり。一同頭くらくらしながらの視察となった。

その後、ハーブオイルなどの加工業者を訪ね、最後はアンジェラの家へ。とは言っても遊びに行くのではなく、彼女の自宅敷地内に我々の会社の原料加工場があり、そこから原料が日本に輸出されている。アンジェラは原料会社の社長サンというわけだ。

 アンジェラの工場脇にあったポプラの木。ちょうど綿毛の季節に当たって、写真のように木の白いふわふわがついている。これが風に乗って、まるで大量のたんぽぽの綿毛のように舞い散っている様子は、日本ではポプラの分布域が限られるだけに、珍しいのではないだろうか。

右はアンジェラご自慢のバラ園に咲いていた、大輪の白バラ。近づいただけでも甘い香りが漂ってくる芳香種で、一輪の大きさがグレープフルーツくらいある。キッチンのテーブルにも、見事なピンクのバラが飾ってあった。



 
そしてこいつが大笑い。庭にちびっこ羊がいたのだ。

昨日マタマタで見た羊は怯えていたが、この子はやたらフレンドリー。ゲートをあけたとたんに突進してきて、水を差し出すと鬼のような勢いで飲む、飲む!最後は家のガラス戸に突撃してクレイグに阻止されていた。ほんとうに元気で可愛い奴。


>>The way to the Airport

アンジェラ工場の視察を終え、いよいよ空港へ行く時間が近づいてきたので、近所でランチにして出かけることにした。

短い時間の滞在だったが、ゴールデンと黒のラブちゃんが別れを惜しんで見送ってくれた。アンジェラいわく「まだベイビー」らしいが、思い切りでかいぞ、きみたち(笑)





こちらは敷地内にいたヤギ。そのむこうの囲いの中には馬もいた。なんでも飼っちゃうニュージーランド。



>>Lunch at Hawkesbay

 アンジェラの家のご近所さん、お知りあいのロードサイドカフェへ。夜はパブになっているロッジ造りで、当然のように外のバルコニーに陣取る我々。太陽の下で食事をすることに慣れると、人工灯の室内が味気なく感じてしまうから不思議だ。

私が注文したのはクラブケーキ。かに肉を野菜と混ぜてコロッケのように揚げてある。本来揚げ物は好きではないが、これはレモンを絞っていただくと、あっさりして美味しかった。

 さて、いよいよ空港へ。

ニュージーランド航空で、ネイピア空港からオークランドまで、約1時間程度のフライト。車でノンストップ移動だと、半日くらいの距離になる。この4日間、アンジェラ(とクレイグも時々)が運転した距離、実に1300km。福岡から東京を通り過ぎる大移動だ。ほんとうにありがとう、アンジェラ&クレイグ。

小さな機体は久々のプロペラ機。独特の回転音が響く翼のすぐ近くだったこともあり、ずっと外を見ていた。こういう機種は低空を飛ぶので、地形観察が楽しいのだ。写真は複雑に枝分かれした川。日本では見られない、ダイナミックな大自然の景観をおおいに楽しんだ。明日からはオークランドシティで、別口の仕事を精力的にこなす。



NZ北島南端、ホークスベイへ



>> Around Taupo lake

さあ今日も張り切って出発。日本みたいに工場が固まって建ってる国ではないので、ひたすらアンジェラバスは走る、走る。本日のルートは中部から南東部ホークスベイ地方へ。出発地点のオークランドが商業の中心地なら、こちらは北島の工業を担うエリアなのだそう。

 周辺地域は農作地帯とそれに付随する工場があり、大規模な港から全世界に製品が輸出される。例えば港の北側にある「ネイピア」という地区は、日本でもおなじみのティシュー「ネピア」の製品名になった、紙加工品の産地である。

さて、そのホークスベイ地方はアンジェラとクレイグのホームなだけに、途中こんなマニアックな場所で休憩タイムを取ることができた。なんとバンジーの名所なのだそうだ。


この青い美しい水を見て、一句詠みたいのが日本人。ダイヴしたくなるのがNZ野郎たちである(笑) 右は受付。けっこういい値段なのだが、平日にもかかわらず順番待ちの大盛況だった。上の写真、右上に写っている飛び込み台からダイヴして、下で船が拾ってくれるシステム。Tシャツとか証明書も売っていて、ただの川でも商売ができるのだと感心した次第。


ちなみにこっちはタウポ湖で、ゴルフを楽しむおっさんの図。なんと湖に浮島が作ってあり、そこのカップに打ち込む方式なのだが、見てたら半分くらい湖にポチャしてる!アンジェラいわく「後で回収するから大丈夫」とのことだけど、魚はいい迷惑なんじゃなかろうかと…。環境大国NZの、ちょっと不思議な一面。



>>Hamburger at Road-side restaurant

この日の昼は、日本で言うところのドライブイン。街道沿いのドライバー御用達っぽいカフェでジャンクフードを詰め込むことに。

なにしろメニューが少ないし田舎なので、ハンバーガーかサンドイッチ類で済ませるしかない。同行のおじさん連中は「ここのハンバーガー最高」と言っていたけど、マック程度の味だったような…。しかもロングブラックコーヒーを頼んだら、薄い白濁した液体が出てきた(インスタント?)唯一、料理が熱々だったのだけが救いだ。



びっくりしたのは、アンジェラが食べていたメニュー。フレンチフライをボウルに山盛り。その上からナチョソースをかけた、ナチョスのポテト版とでもいうものか?そんな単調な味を黙々と食べ続けられるのがNZ人。ほんと、イモ好きだね。

そして左は昨日飲んだ「ジンジャービア」のメーカー違い。すごくかわいい瓶に入ってる。ちょっとプルリングが開けにくいけど、このかわいさに免じて許す。こういうのを見ると、日本の画一的なデザインのドリンクが面白くなくなってくる。ガラス瓶のリサイクルもすすんでいることだし、もっと遊び心があってもいいのに。




>>On the way to Hawkes bay

移動の足、アンジェラバスの内部を撮影。派手なグリーンの車体に、これまた派手な文字がペイントされていて、後方には馬に乗ったアンジェラ&フレンズの写真がプリントされている。彼らは「バス」というけど、キッチン、冷蔵庫、シャワーがついているキャンピングカーだ。

アンジェラは独身だけど3人息子がいて、彼氏のクレイグと合計5人で暮らしているので、大きな車が必要なのだそうだ。さすがたくましい女社長。ちなみに運転も彼氏よりうまい(笑)


「ここでバスが転落して、何人も死んだよ~」とクレイグが説明してくれた、すごく深い峡谷。まだバイパスが出来て年数が経っていないうえに、自然の地形を優先しているため、けっこう事故が多いらしい。




こちらは国立の自然公園。特別な場所というより、民家があるエリアとつながっていて、市民はいつでも管理された美しい自然を楽しむことができる。ほんとに木漏れ日がきれい。



>>Down town Napia


ホークスベイ地方でいちばん大きな町、ネイピアのダウンタウンへ。なんだか50年代の映画に出てくるアメリカの町、といった趣が。

後で知ったが、この近辺ではアールデコを取り入れて街づくりをしているそうだ。なるほど、フラミンゴピンクや流線型など、それらしいデティールがポップな感じだ。街の広場ではこんな楽しい住人が、我々を歓迎してくれた。南半球は初夏だもんね、そりゃ気持ちいいよね。


  今夜のステイは新しく出来たチェーンのバジェットホテルだけど、ここがけっこう便利で、設備が新しいしキッチンついてるし(それが当たり前なのか?)バスタブはないけど、機能的なシャワーブースがあるし。なにより安定してインターネットに繋がった!これNZでは奇跡的ともいえる珍しいこと。なにしろ軒並み有線LANしかも有料。それがバチバチ切れるし大変だったのだ。先進国の中では最悪のネット状況と言えるだろう。

>>Sea food dinner in Hawkes bay


長かったツアーも最後の夜。明日はオークランドに戻るので、地元のアンジェラおすすめの海沿いのレストランへ。店の名前は「カストロパブ」という革命的な響きだが(笑)、内装は落ち着いたムードだ。

ホークスベイは港町なので、オーダーはシーフード。本日の魚が鯛だというので、ポアレをチョイス。下のマッシュはNZ名産の「クマラ」というサツマイモの一種。魚もフレッシュだったし、サイドのアスパラガスが最高に美味しかった。


 こちらは同行者がオーダーしたブイヤベース。少し食べさせてもらったが、これが絶品!さすがにワインの産地だけあって、たっぷりのワインで作られたソースがいい味を出している。
写真ではトマト味が強そうだが、実際はサフランとパプリカがきいていて、あっさりまろやか。もちろん、キリッと辛口の爽快なブランもいただいた。前菜も手がこんでたし、やるなカストロ(笑)






海沿いに延々と続くシーサイドロードには、シーフードレストランがひしめく。その中で数々の賞を取っているこの店は、地元でも昔から特別な一軒なのだそう。サンクス、アンジェラ。











NZ北島、内陸部を南下の巻


Excuse;

このブログを編集中に、ニュージーランド南島クライストチャーチ近郊において、大規模な地震が起こりました。つい先日、訪れたばかりの美しい島が甚大なる被害に見舞われたことに、ニュージーランドを愛する者の一人として、深く胸を痛めております。その後、わが国で起こった震災ともども、行方不明の方々の捜索が進捗し、被災地域が一日も早く復興するよう心よりお祈り申し上げます。

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>>Mata Mata

  がっつり眠って目覚めた朝。この日はモーテルに泊まったが、こっちはさすがに土地が広くて、2階建てと平屋形式。アメリカの田舎のモーテルの防犯ゆるい版、といったところか。何しろ扉がガラス戸で、タペストリーで防がないと外から丸見え(笑)

 私が泊まったのは2階建て棟の2階。いちばん小さな部屋だったが、リビングにキングサイズベッド、寝室にはクイーンサイズベッドが二つあって6人泊まれるキッチン付だった。これで6000円ちょい。 
朝食がわりに、昨日同行者が近所のフルーツショップから買ってきてくれた葡萄をいただく。地元の農家で採れたのだろう。非常にみずみずしくて美味だった。今日はこの後、ケンブリッジから車で30分ほどのマタマタへ向かう。


 マタマタ(Mata Mata)はマオリ語の地名で、意味は「顔顔」。偉大なる酋長をあらわす「顔の中の顔」といったニュアンスなのだそう。北島の中央あたりに位置する丘陵地帯で、人口より羊が多いような村だが、数年前から観光客が訪れるようになった。

 それは、映画「ロードオブザリング」に出てくるホビット村のロケ地にここが選ばれ、ホビットの家のセットが牧場内に残されたままになっているからだ。通常は映画のセットは撮影が終わると撤収されるが、天候不順で撤去ができず、そのまま置いて帰ったのを利用して始めた見学ツアーが大人気。今では日に数回の有料ツアーが催行され、気軽に立ち寄ることもできなくなった(実際、入り口の写真を撮っていると「金を払わないならあっちへ行け」と言われた)
 

しかし牧場内に入らずとも、このあたりはまさにホビットが出てきそうな、雄大な丘陵の光景が楽しめる。ぜひ写真をクリックして拡大してみて欲しい。もし私が監督なら、映画のセットにこの光景を使いたいと思うだろう。

特に、都会で暮らしている人間にとっては空気の匂いが格別だ。肺が洗われるような、まっさらな空気。NZは本当に美しい国である。

こちらは、牧場の囲いの中のひつじ達。私がカメラを持って近づくと、一斉に後ずさりした。昨日のフレンドリーな馬たちと大違いだ。気の小さい動物ということもあるが、飼われ方の影響の方が大きいだろう。その証拠にこの2日後、私はフレンドリーすぎるひつじに遭遇することになる(笑)

さてお次はもっともっと南へ向かうが、その前に腹ごしらえだ。


>> Lunch at Mata Mata

さあ、ランチ。今から向かうTaupo(タウポ)への途中の街道沿いのレストランへ。何軒か並んだ中から「エスプレッソカフェAlley Cat」にて、屋外テーブルをチョイスした。NZでは外メシが気持ちよい!


 エンチラーダスが残りひとつだったので同行者に譲り、ナチョスをオーダー。想像通りのドッサリ系が出てきたぞ(笑)うーん、油っこいしサワークリーム多すぎて半分しか無理だ。まあ、欧米系のスナックはこんなもんだ。味は悪くないんだけど。


こっちは同行者が食べてたフィッシュ&チップス。昨日の店より量的に上品だ。野菜もついてる。こっちにしたら良かった。それにしても、欧米系国家ってイモ好きね。ドイツもフランスもマルタも、どこ行ってもフレンチフライかマッシュがついてくる。アジアみたいに米がステイプルフード(主食)という考えがないからだろう。
緑のボトルがかわいい「ジンジャービア」。NZではおなじみのドリンクなのだそうだ。ビアというからアルコールが入っているかと思いきや、ノンアルコール。昨日のランチのときにクレイグが飲んでて、なんだこれと思っていたのだ。
味は、いたってまろやか。酸味はほとんどなく、あっさりした甘みの炭酸がのどを通ると、ほわっ、ぴり、とショウガが香る。どっちかというと素朴な味わいだ。お酒を割るのに使うと、けっこう合うんじゃないかと思った。
しかし、こちらでコーラを買うとバケツのような紙コップに入って出てくるのに、なんでシュウェップスだけこんな小さいビンなんだろう?飛行機の中ではレギュラーサイズの缶入りで提供されているようだが…

 >> Taupo
ランチの後、向かったのはTaupo(タウポ)。北島の真ん中くらいに当たり、国でいちばん大きな湖、タウポ湖があることで有名だ。

ここら中部地方はロトルアをはじめ、温泉があちこちで出るのだとクレイグが言っていた。マオリ語でタウポの意味は聞き忘れたが、近辺で最も有名な景勝地、「Huka」(フカ)は「泡」をあらわすのだそうだ。なるほど、見て納得。まるでバブルバスを川に流したように、真っ白な泡状の水がごうごうと流れている。

ワイカト河という大きな川の支流にあたるようだが、水量がハンパじゃない。落ちたら大変。さらに、その先は落差は低いものの、ゴージャスな滝になっていて、観光客が多数やってくる。交通量の少ない国道から少し入っただけで、こんな場所があるなんて、びっくりだ。
日本じゃ土産物屋や看板などが並んで景観が台無しになるところが、さすがにNZは自然のまま、というのが素晴らしい。


☆フカの滝を動画で撮ってみた。うまく雰囲気が伝わるかどうか…


この日は、この行程の途中に何件か立ち寄り、へとへとになってホテルへ。小さなロッジが多い土地柄ゆえ、全員同じところに部屋は取れず、私と同僚の女性二人はネットで探して良さげだった「フォールズシャトー」という宿へ。二階建てのアパートメントタイプで、私が泊まった部屋はコネクティングルーム。人数に合わせて中扉を開けたり閉めたりして広さを調整する格好だ。




ご覧のようにサンデッキから入り、中はリビングとベッドルーム、バスルーム。ところが、一人で泊まるため中扉を閉められてしまい、向こう側にあるキッチンが使えない。

しかもここの管理人(ロッジなのでフロントはない)ひととおり説明すると「鍵は出るときポストに入れておいて」と言って、去ってしまった(笑)


さらに、そんな時に限ってトラブルが。なんとエアコンなどの電源が入らなくなってしまったのである。寒いのに!テレビ見たいのに!(涙)
そういうトラブルでテンパってしまい、カメラを忘れてこの日のディナーの写真はなし。せっかくタウポ湖のほとりでイタリアンだったのに。まぁ、食べたのはパスタ程度だったけど(笑)寒いし今日はあれこれ訪問先も多かったせいか、旅の疲れが増してきたので早めにベッドへ。明日は、さらに南下して北島南端をめざす。


つづく



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